連日の猛暑!バイオリンの保管方法は?どんなことに気を付けるべき?

厳しい暑さが続いています。体調を崩される方も多いと思います。生徒様のバイオリン、私のバイオリンも、この暑さのせいで、調弦を頻繁にしなければならず、決していい状態とは言えません。

バイオリンはイタリアの楽器なので、日本の風土には向いてないとは思っていましたが、最近は異常気象で更に楽器の管理が難しいと実感しています。

ということで、どのように楽器を管理していけばいいのかを書いていきたいと思います。

バイオリンの最適な湿度は55%〜65%、寒さにも弱く暑さにも弱いです。最近は屋外から室内にバイオリンを移動させた時に弦が緩みやすく、レッスン中でも、頻繁に調弦をしています。

できるだけ家にいる時は、気温と湿度が安定した場所に置くなどして、気をつけて欲しいと思います。夏は日差しが強いので窓際に置かないなどの注意も必要です。

長期に渡ってバイオリンを弾かない方は、クローゼットや押し入れ等に保管している方が多いようです。そのような場所で保管していると、虫食いやケースにカビが生えていたなどということを聞きますので、できるだけ風通しのいいところ、そして、定期的に弾かなくても、ケースを開けることをオススメします。

ロシアは湿度が低く、冬場は暖房のせいで更に乾燥します。どのくらいかというと、手洗いしたジーパンが半日で乾くほど。ひどい乾燥のおかげで、ニキビ肌だった私の肌は治りましたが。

ロシアで1番最初に買った電化製品が加湿器でした。ロシア人、湿度に慣れていないせいか、加湿器がなかなか売ってないですし、当時値段も高かったです。しかも加湿するという感覚がなく、加湿したら、ロシア人に嫌がられたと知人から聞いたことがあります。加湿器を炊いても、日本で一緒に生活していた私のバイオリンはロシアの気候に慣れず、帰国する度の楽器の点検では、毎回修理していました。ロシアでの生活が5年経ち、帰国する頃に楽器が慣れてきた感じでした。バイオリンはとても繊細な楽器です。定期的な楽器のメンテナンスは大事なことです。

ロシアは冬は寒いので、バイオリンにスカーフを巻いてるロシア人が多かったです。これだけでもかなり冬場は楽器に負担が掛からないと思います。

もちろん日本でもスカーフを巻いてる方もいらっしゃいます。急にケースが壊れたり、開いたりした時にスカーフで保護されていれば楽器も安心です。

昨日、レッスンをしていたら、楽器がちょっとペトペトしてきました。「何でだろう?」と思ってたら、次にいらした生徒さんが、「雨がすごい降ってきました!」って。

「なるほど、、、。わかりやすい、、、。」

いい気候になって欲しいです。

バイオリン講師 澤井亜衣