大人のバイオリン講師が考える、自分に合う先生の選び方について

私は大人のためのバイオリン教室を開いています。3歳からバイオリンを習い、色々なレッスンを受けてきました。

マスタークラスなどで1回しか受けたことのない先生、20年以上お付合いのある先生も含めてですが、女性の方、男性の方、50歳以上年の離れている先生、5歳ほどしか年が離れていない先生、ロシアの方、チェコの方、オーストリアの方、カナダの方、等、多くの先生から手ほどきを受けました。

今回のテーマは「自分に合う先生の選び方」についてです。「良い先生」というよりは「自分に合う先生」

先生選びは、本当に難しいと思います。私も本当に苦労しました。習いたい先生がいても、都合により習えなかったり、知人から良い先生だよ。と言われても、ちょっと違うなと思ったり。一対一のプライベートレッスンなので、自分に合う先生というのが、一番大事な気がします。

まずは、先生を探すときにプロフィールや演奏している動画、またその先生のメッセージなど色々検索した方が良いと思います。
そして、気になる先生がいたら是非、体験レッスンを受けてみて下さい。最近はほとんどの教室で体験レッスンをしています。
気になる先生がたくさんいたとしても、体験レッスンは2つ程度が良いと思います。あまりに受けすぎると選択しづらくなってしまいます。

大人の生徒様に特に重要なことは、先生のスケジュールの空きがあるかどうかだと思います。
「なんだそんなことか」と思われるかもしれませんが、バイオリン講師をしながら演奏活動をしている方が多くいらっしゃいます。演奏会は前々からスケジュールが決まっており、どうしてもレッスンスケジュールが後回しになってしまいます。実際に補講レッスンの補講ができずに、他のバイオリン講師がレッスンをした例を知っています。また、音楽教室の採用条件にオーケストラに所属していない方や固定の曜日をしっかりと空けられる方。と書かれてあることがあり、多くの音楽教室がレッスンスケジュールで悩んでいるのがわかります。

レッスンしていて思うのは、大人の生徒様は仕事や家族のこと等で忙しい方が多いです。(忙しい人しかいないかも。)ですので、先生も忙しいと本当にスケジュールが合わず、レッスンが受けられなくなってしまいます。

それから大事なのは、子供でも大人でも共通して言えることは、相性の良さでしょうか。

「先生と私、相性が良いと思うんだよね~」

「...」

当時小学2年生の女の子から言われた言葉です。その子は中学1年生になり、レッスンに通ってくれています。

それから、先生と生徒の信頼関係はとても大事です。あとは先生が面倒見が良いかどうか。学生の頃、とても実感したことです。
この2つのことはロシアに留学してから更に感じたことでした。

ロシア人民芸術家オフチャリク先生と私

オフチャリク先生とのツーショット。私が若いのはさておき、身長と笑い方が似てるとかで「孫か?!」と友人からいじられた私。
ちょっと嬉しかったりした記憶があります。

バイオリン講師 澤井亜衣