お値段も質も最高峰の松脂ビスポーク試して二か月経ちました!
今回はビスポーク(べスポーク)という松脂について書いていきたいと思います。
今さらという方もいらっしゃるかもしれませんが、今さら試しました、、、。
松脂とは、弓の馬の毛に塗るものです。塗ることで摩擦がおこり、弓の動きで弦が振動して音が鳴ります。
弓の毛替えをした後は、松脂の粉が馬の毛に付着していない為、音が鳴りません。
私は小学生の頃から今まで、ベルナルデルというフランスの松脂を使用しています。
とても良い松脂で、時々他の松脂を使用する機会もありましたが、ベルナルデルが一番しっくりきていたので、愛用していました。以前ベルナルデルをブログで紹介したこともあります。
今回紹介するビスポークは結構前から気になっていた松脂です。
なぜかというと、お値段が他の松脂に比べてずば抜けて高いからです。
安いものは何百円から購入できますが、こちらのビスポ―クは12000円程度。
最初、ビスポークの松脂が話題になったのは「高い松脂」ということで、品質より値段の方が話題になっていたような気がします。
そういう理由もありますし、私はベルナルデルで満足していたので、試していなかったのです。生徒さんがちらほら持っているようになり、楽器屋さんからも人気と言われ、二か月ほど前に生徒さんからレッスン時にお借りしました。(本当は逆でこちらがおススメしなきゃいけないのですが)
音を鳴らした瞬間、とても感動しました!!
音が全然違う!!!ワンランク上の楽器を持っているかのようでした。
口コミにはドーピング松脂とも書いてありました。この表現本当にわかります。
ビスポークは基本二種類あります。サプルとクリスプです。
サプルはやわらかい音色、クリスプははっきりとした音色なんだそうです。
私はサプルを持っています。
クリスプは試したことがないので今度試してみたいと思います。
2か月使用してみて感じたことは、レパートリーによっては少し物足りなさを感じるかもしれないということ。
アンサンブルや柔らかい曲などはいいのですが、
激しい曲は、弓から松脂がすぐなくなってしまった印象を受けました。
粒子がとても細かいのかもしれません。ベルナルデルに比べて松脂を使う頻度が増えました。
少し物足りなさ(パワーがない)を感じるので、最近はベルナルデルとべスポークを兼用しています。
そうするとワンランク上の音と(ビスポークの良さ)とハッキリとしたパワーのある音(ベルナルデルの良さ)
になってとてもいいです。
恥ずかしい話ですが、今まで二種類の松脂を同時に使ったことがなかったので、使用していいものなのかどうか知らず、
心配でしたが、楽器屋さんに伺ったところ、問題ないとのこと。
ベルナルデルもまだまだ使用できるので、ビスポークと一緒に使っていこうと思います。
弦や松脂などで音色を簡単に変えることができるのもバイオリンの魅力かなと思います。
ぜひ、色々試して自分好みの音色を作ってみて下さい。
バイオリン講師 澤井亜衣