無料で音楽が楽しめる、信濃町にある民音音楽博物館に行ってきました!

信濃町にある民音音楽博物館に行ってきました。

信濃町にある民音音楽博物館

こちらの楽器博物館はなんと無料なんです。

ピアノの歴史や自動再生機、オルゴールなどが楽しめます。

学芸員さんがピアノを弾いてくださるので、見た目だけではなく、音も楽しめることができます。

チェンバロもあり、モーツァルトの時代から現代のピアノまで音を聴き比べることができました。
古楽器の見た目も美しく、聴くこともできたので貴重な経験でした。

下の写真はモーツアルトが好んで弾いていたと言われるメーカーのピアノ(左)とベートーヴェンの生徒が使用していたピアノ(右)です。音が小さめで、サイズも小さいです。

モーツァルトとベートーヴェンが好んだピアノ

こちらはショパンが好きだったプレイエルのピアノです。「ピアノの貴婦人」とも言われているそうで、見た目も音も華やかで美しかったです。

美しいプレイエルのピアノ。

たしか、ルノワールの「ピアノを弾く少女たち」に描かれているアップライトピアノがプレイエルだったと思います。この時代ポピュラーだったんですね。バイオリンも時代によって人気だったメーカー(工房)があります。楽器の歴史も深く掘り下げていくと、とても面白いと思います。

私はバイオリン講師ではありますが、レッスンでピアノ伴奏したり、バイオリンソナタでのピアノとの関わりを考えると実際に聴くことができて、良かったなと思いました。博物館とかって、思い切って決断していかないと、いつか行こうみたいになってしまうのは私だけでしょうか???割と近くて常設だったりすると特にそうです。

時代背景と共にピアノのサイズや音量も変わっていて、音楽の作風も変わっていくのが、とてもよくわかりました。時代の流れで少しずつ少しずつ、とても自然に音楽が変化していることが、歴史の中でたくさんの関わってきた人たちの思いを感じます。

チェンバロ

チェンバロも心地良い音でした。私が結構チェンバロの音が好きだったとはちょっとした発見でした。

フェアリーテイル

こちらはコインを投入すると音楽が流れ、人形も動きます。物語は「アラビアンナイト」ですが、日本のさくらさくらも再生するっぽいです。七曲聴くことができます。

自動再生機

こちらは自動演奏ピアノ。後ろに写っているロールを交換することで、曲を変えることができます。
この自動演奏ピアノのすごいところは、ドビュッシー、ラヴェル、バルトークといった作曲家の自作自演が聴けることです。
それを学芸員さんから聞いた時、私は興奮気味でした。
今回は聴くことはできませんでしたが、いつか聴いてみたいです。

意外にもピアノより自動再生機を聴いて感動してしまいました。(ピアノも感動しましたけど。)音が本当に素晴らしいのです。小さいころ、旅行先などでオルゴール館などを訪れたことがありましたが、今回が一番感動したと思います。最近は日常生活で聞こえてくる音が電子音が多いからかもしれないです。今より音楽が貴重だった時代に、丁寧に作られた自動再生機は、もっともっと音楽に対する思いがあり、どうしても生演奏のような良い音で大好きな音楽が聴きたいという、作り手の執念のようなものが感じられました。こういう思いは受け継がなければ。

是非、皆さんも訪れてみて下さい。

バイオリン講師 澤井亜衣