レーベルから選んで、クラシック音楽を聴いてみると意外と面白くて、メリットもあります。
youtubeで色んなクラシック音楽を聴くことができますが、敢えてCDのレーベルを選んでクラシック音楽を聴くというのをおススめしたいと思います。
普段は好きな演奏家、もしくは聴いてみたい作品でクラシック音楽を聴くことが多いのではないでしょうか?
レーベルから選んでクラシック音楽を聴くというメリット結構あります。
①クラシック初心者でもCD選びに失敗しない。
クラシックCDを初めて購入する方、何を選べばいいのかわからない。どれがいいのかとても悩むと思います。
そんな時は、ドイツグラモフォンがおススメです。
ドイツグラモフォンは歴史のあるクラシック音楽のレコードレーベルです。設立は1898年。
このレーベルのCDはどの演奏でも素晴らしいと思います。
日本人として初めてドイツグラモフォンからデビューしたバイオリニスト庄司沙矢香さんは当時話題になりました。
誰もが憧れるレーベルです。
グラモフォンで録音している演奏家は、カラヤン、アルゲリッチ、ネトレプコなど、世界で活躍している方達ばかりです。
この黄色いロゴをみると、クラシックの王道という感じが私はします。指揮者カラヤンのイメージも強いです。上はカラヤンのCDです。
②同じ演奏家でもレーベルが変わると雰囲気が変わるので面白い。
ジョージア出身のバイオリニスト、リサ・バティアシュヴィリは移籍を何回かしています。
デビューはワーナーから、名前の表記も違いますし、初々しいです。どんどん貫禄が。どういう風に売り出すかもレーベルによって違うので、写真の撮り方も違います。
ギル・シャハムもヴァンガードのCDではドイツグラモフォンとは違い、リラックスした写真とプログラム内容もこのレーベルだからこその感じ(プロコフィエフ作品集)が伝わってきます。
③知らないアーティストを開拓できたり、知らない曲に出会える。
私が結構気に入っているレーベルはナクソスとシャンドス。特にナクソスは素晴らしい演奏だけど、今まで知らなかった演奏家を教えてくれました。今は世界的有名なピアニスト藤田真央さんは、デビューCDはナクソスからです。良い演奏家を発掘するにはナクソスはおすすめです。なかなか録音されていない曲もナクソスからでていることが多いです。購入するとなかなか聞くことができない曲や有名でなくても好い曲をが入っていたりと、お得な感じがします。
こちらのナクソスのCDでヴァイオリニスト、イリヤ・カーラーの存在を知りました。イザイの無伴奏の録音ではお気に入りの一つです。
シャンドスもナクソスと似たような傾向があり、面白いレパートリーを持っているレーベルです。ロシアの作品をよく知りたいと思った時に購入しました。
その他にも、デッカやフィリップス、EMIなど有名なレーベルがたくさんあります。
ぜひ、色んなレーベルを聴いてみてください。
バイオリン講師 澤井亜衣