寒さと乾燥!バイオリンの駒の傾きに注意して下さい!
最近、とても寒く、乾燥しています。ですので音が狂いやすいです。気温の変化で調弦を頻繁にすることになり、ケースを開けると弦が緩んでいたなんてこともあるかと思います。
この季節、チューニングを頻繁にすることが多くなる時に気をつけてほしいのが駒の傾きです。
駒は楽器にくっついているわけではないので、チューニングをたくさんすると、どんどん前に傾いてきます。
そのまま放置すると、駒が曲がってしまい、クセがついてしまいますので、定期的にチェックをして、定位置に戻してください。
この定位置に戻す作業は、慎重にしないと駒が割れてしまったり、さらにずれてしまったりするので、慣れていない方は先生に直してもらって下さい。
初心者の方は動かさないことをおすすめします。
チューニングの際は、少しずつペグを回した方が駒が前に倒れにくいです。
もし、駒が傾いてしまったり、駒の位置がかなりずれてしまったら、楽器屋さんで直してもらって下さい。
駒が変形してしまった場合も楽器店で直してもらえます。
駒が割れた場合、交換しなければなりません。交換すると音色が変わってしまう可能性があります。また駒のカーブが変わってしまい弾きづらくなる可能性もあります。意外と駒は重要です。
定期的にメンテナンスをすれば、修理期間も短くなりますし、修理代も安くなることが多いです。
定期健診のようなものですので、できるだけ時間を作って楽器店に行ってみてください。
バイオリン講師 澤井亜衣