特にバイオリンを習い始めた方必見!バイオリンのお手入れ方法は?クロスの選び方。

今回のテーマはバイオリンのお手入れ方法についてです。限られたレッスン時間の中で、バイオリンのお手入れ方法について丁寧に説明を受けた方は少ないと思います。また、講師自身がわかっているので、生徒様もわかっていると思ってしまい、説明を受けていない方も非常に多い気がします。

今回は丁寧に説明していきたいということで、バイオリンを拭く布についてお話したいと思います。

バイオリンはとても繊細な楽器なので、お手入れはとても大事です。
必ずバイオリンを弾いた後に楽器を拭いて下さい。放置しておくと、松脂がこべりつき、落ちにくくなります。
どんな布でバイオリンは拭くといいのか?
やわらかい布で拭いてください。
最近は楽器専用クロスや〇レさんの特許の布など色々ありますが、少し高めなので、柔らかい布であれば十分だと思います。
昔のバイオリニストはくたくたになったハンカチを楽器拭きに使用していたそうです。なるほど。物がない時代は色々工夫しています。
私もくたくたになったハンカチも使用しています。楽器専用クロスも持っていますが、洗い替えも必要なので、いろいろな素材を持っており、眼鏡拭き用のクロスなども使用しています。

楽器専用クロスといっても各種メーカーさんによって素材が違います。光沢感のあるツルツルした生地もあればフェルト生地っぽいのもあります。どちらかというと、ツルツルした生地の方がキレイになる気がします。

楽器専用クロスで楽器を磨くメリットですが、普通の布に比べて松脂の汚れが落ちやすく、楽器の表面がピカピカになりやすいです。短い時間でキレイにしたい方は購入するといいと思います。
それから、指板の部分も手垢がつくので拭いて下さい。指板を拭くと次回バイオリンに触れたときに滑り?もよくなり、弾きやすくもなります。
ですので楽器を拭く布は2枚用意してください。1枚は指板用などの手垢用に。もう一つは松脂の粉がたくさんつく場所用です。
これを一緒の布で使用すると全体に松脂の粉をつけてしまうことになります。

クロスは松脂の粉がついているとだんだんベトベトしてきますので、中性洗剤で手洗いしてください。

弦にも松脂がつきますので、楽器だけではなく弦の松脂の粉もしっかり落とすこともポイントです。これもずっと放置していると取れなくなりますし、「キーッ」という嫌な音を聞きながら拭くことになります。また、音のかすれの原因にもなります。特にE線は松脂の粉がついているとかすれやすいです。「あれ?何か音かすれてるな?」と思ったら練習の途中でも弦を拭くことをおすすめします。

テールピースの裏も結構、松脂の粉が飛びますので忘れずに!

バイオリン講師 澤井亜衣