ロシア語講座で指揮者フェドセーエフさんのインタビューの再放送が始まります。
久しぶりにロシア語講座を購入しました。6月からウラジーミル・フェドセーエフ(владимир федсеев)さんのインタビューの再放送が始まるからです。
フェドセーエフさんはロシアを代表する指揮者です。日本にもよく来日されていて、日本でもロシアでも演奏会に行ったことがあります。私の大好きな指揮者です。フェドセーエフさんが指揮をする音楽は本当にあたたかく、空気感がとても柔らかくなります。インタビューを読んだことがありますが、お人柄が素晴らしく、それが音楽にも表れています。指揮者というより、失礼ですが、おじいちゃんと呼びたくなるようなそんな素敵な方です。偉大な音楽家なのにも関わらず、親しみがあります。
ロシア語講座の中身は生い立ちや、作曲家への想い、現在の音楽に対する気持ちなどが書かれてありました。
フェドセーエフさんは、現在のサンクトペテルブルク(レニングラード)の出身。名指揮者ムラヴィンスキーに影響を受けました。
インタビューの中で印象に残ったのは、チャイコフスキーとの接し方。そして、900日近く続いたレニングラードの封鎖、ブロカード(блокада)。当時の冬は本当に寒かったそうで、食べ物もなく多くの人が亡くなりました。ブロカードはレニングラードの人々にとってとても辛い経験。目に涙を浮かべ、ブロカードの時の配給のお話しをしてくださったロシア語の先生の表情は、今でも忘れられないですし、地下にあるブロカードの資料館に行った際に、配給された黒パンの模型、展示されていたバイオリン、そこで流れていたショスタコーヴィチの音楽は衝撃的で、これから先も忘れてはいけないものだと感じました。
サンクトペテルブルクは古都で煌びやかなイメージですが、このような場所もあります。中々観光ではいかないかもしれませんが、行って欲しい場所の一つです。
ロシア人音楽家は、音楽を生活の一部という思いが他の国の音楽家より強く感じます。そういう人達が奏でる音楽はとても心に響きます。
ロシア語講座楽しみです!
バイオリン講師 澤井亜衣