おもしろい!クラシック音楽のおススメの本

クラシック音楽の本は専門書っぽい物が多く、読んでいてわかりづらかったり、本が分厚くてなかなか最後までたどり着くのに苦労したりすることがあります。

でも、この本は面白かったなと思えたのが、こちらです。

大作曲家たちの履歴書という本。作曲家の三枝成彰さんが書かれています。

中公文庫からでている大作曲家たちの履歴書という本。一冊の本に有名な作曲家たちが色んな時代からバランスよくピックアップされています。

著者は作曲家の三枝成彰さん。三枝さんの作曲する曲も好きですが、作曲家からみた作曲家として文章が興味深く読めました。

そして何と言ってもこの本のおもしろさとは、タイトルに履歴書とあるように、本当に履歴書風に肖像画と学歴、職歴などが書かれてあること。そのページを見るだけでも、どんな作曲家だったのかがわかります!容姿、死因、人間関係、性格など、まるで身近な存在のように書かれてあるので作曲家に対して親近感が沸いてくるのです。

例えば、作曲家の好きな食べ物がわかっても、あんまり音楽を聴いたり、演奏したりするうえでは必要ではないかもしれませんが、自分と同じものが好きだったり、珍しい物が好きだったりすると、何となく作曲家に対して興味が沸き、クラシック音楽に詳しくなるキッカケになったりするんじゃないかなと思います。

すごくコアな部分も書いてあるのにわかりやすいので、他の作曲家の履歴書も書いてほしいと思っているくらいです。

バイオリン講師 澤井亜衣

ロシア

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