ロシアって寒い?

「ロシアって寒いでしょ?」とよく聞かれます。

確かに2月くらいになると、氷点下10度くらいですし、雪は降るし、運河も凍るので寒いことは寒いのですが、ちゃんと防寒しているので、そこまで寒いと感じたことはないです。

外出する際には、帽子、革の手袋、長めのダウンコートにマフラー、ブーツ(ロシアでブーツを購入すると中が起毛になっています)を履いていたので、そこまで寒さを感じません。

ロシアのおばあちゃんは毛皮のコートや毛皮の帽子をかぶります。

若い世代の人たちはダウンコートを着る人たちが多いですが、ドゥブリョンカ(дублёнка)という革のコートを着ている人もいます。市場やコート専門店で購入することができ、ピンクやマスタードイエロー、モスグリーンなど鮮やかな色も販売されています。寒い国ならではのコートだなあと思いました。

私はサンクトペテルブルグで−27度を経験したことがあります。さすがに寒く、吹雪で前が見えず、体が寒さで痛くなりました。

−27度になるとサンクトペテルブルクの街中はほとんど人がいないです。さすがに−27度になるとロシア人も出歩かないです。

その話をノボシビルスク(サンクトペテルブルクより寒い地域)出身の方に話したら、ノボシビルスクだったら「−27度くらいだったら出歩くよ。−40度だったらやめるけど」と言っていました。ロシアは国土が広いので、地域によって感覚が違うようです。

ロシアの景色は冬が1番オススメです!宮殿に雪が積もっているのは寒い国ならではだと思います。淡いグリーンや、水色などの宮殿に積もった白い雪のコントラストが綺麗です。

ロシアの冬は太陽があまり出ません。たまに太陽の光で、ダイヤモンドダストがキラキラしている時は「冬っていいなー」って思っていました。冬は暗いので、この気持ちは長続きしないのですが。でも、この暗さがダイヤモンドダストを見た時に、さらに感激させているのかもしれません。

バイオリン講師 澤井亜衣