ドラマ「G線上のあなたと私」に使われている音楽用語
ドラマ「G線上のあなたと私」を観ています。1話からいくつか音楽用語が出てきています。主人公がバイオリンのレッスンを受けているので、音楽用語というよりは、弦楽器にしか使用されない用語なども出てきています。今回はドラマに出てきた音楽用語の説明をしてみたいと思います。
まず1話で出てきた音楽用語。
開放弦という言葉。開放弦とは、指を押さえずに弾く音のこと。バイオリンは指を押さえて、色々な高さの音を出します。指番号は0〜4まであります。人差し指が1、中指が2、薬指が3、小指は4、そして何も押さえないことを0で書き記します。この0が開放弦です。
今回はこの開放弦の音を載せてみました。
右から順番に弾いていきます。
左にいくにつれて音が弾くくなり、ソがバイオリンで最も低い音になります。
バイオリンの弦は4本あるので、開放弦が4つあることになります。右からミ、ラ、レ、ソの音がなり、バイオリンの楽譜の指使いの表記は0になります。
それから、ダウンとアップという言葉もでてきました。上げ弓、下げ弓という言い方もします。言葉で説明するのは難しいので、写真を掲載します。
こっちから演奏するとダウン。
こっちからだとアップになります。
楽譜に表記されるとこんな感じです。
楽譜に指示があります。自分で考えることもありますが、だいたいは楽譜通りに演奏します。
松下由樹さんがエアバイオリンを弾くシーンがありましたが、指使いはG線上のアリアの本当の指使いで、ビックリしました。さすが女優さんです。もし、また見る機会があれば指に注目してみて下さい。開放弦もエアバイオリンで弾いてます。
バイオリン講師 澤井亜衣