ロシアンケーキはロシアのお菓子?実は日本生まれ!ロシア留学したバイオリン講師が解説します。

ミニコンサートの差し入れで、生徒様からロシアンケーキをいただきました。

ありがとうございます。

ロシアンケーキ

ロシアンケーキって時々見かけますよね。

いつも思うのが、ロシアンケーキってなんなんだろう。ということ。

色んな形があり、色んなお店で販売していますが、老舗のお店が多い気がします。

ということで、せっかく頂いたので、ロシアンケーキを調べてみました。

ロシアンケーキは日本発祥のお菓子なんです。1931年、ロシア皇帝お抱えのパティシエだったスタンレー・オホッキー氏が来日し、新宿中村屋の創業者に招かれて製法を伝えたのがはじまりとか。そこから関東を中心に広まり、ロシアのパティシエが伝えたということで「ロシアケーキ」と呼ばれるようになったそうです。なので、ロシア人に「ロシアンケーキ」と言っても通じない、ちょっと不思議なお菓子なんですね。

参考:https://web.hh-online.jp/hankyu-food/blog/sp/sweets/detail/002021.html

現在、新宿中村屋にはロシアンケーキはありませんが、館山の中村屋ではまだロシアンケーキを販売しているそうです。

たしかに、ロシアには「ロシアンケーキ」という名前のお菓子はありません。でもクッキーはたくさん種類があり、似たようなお菓子はたくさんあります。その中でも、私が特に好きだったのが、курабье「クラヴィエ」というクッキーです。

以前もブログで触れましたが、また紹介します。

クラヴィエは、直径6cm、厚み1.5cmほどのどっしりした大きなクッキーです。「クラヴィエ」はいろんな会社が製造しています。

中でも私のお気に入りはフレープニィドム(Хлебный дом)日本語で「パンの家」という会社のもの。

このクッキーはサクサク・ホロホロして、とっても美味しかったです。

学生時代、寮の台所が使いにくい(というか壊れていた)こともあって、このクッキーを食事代わりにしていたら、半年で4キロ増加したのも今ではいい(?)思い出です。

帰国後、河童橋で特大の口金を買って、日本語で書いてある、レシピを見て挑戦もしましたが、生地が柔らかくなって失敗してしまいました。

あの「サイズと厚み」がクラヴィエの秘訣です。

最近YouTubeにたくさんレシピが上がっているのを見つけたので、また違うレシピで再挑戦したいと思っています。ロシアで食べた一番近い形のクラヴィエのレシピを貼り付けしておきます。

今回いただいたロシアンケーキは、どこか懐かしい日本のクッキーという味でした。

日本人の口に合うように丁寧に改良されてきたんだろうなと、しみじみ。

美味しかったです。

ごちそうさまでした!

バイオリン講師 澤井亜衣