できるだけ本番で良いバイオリン演奏をするための対策は?

大人のバイオリン教室「NOTAノータ」バイオリン講師の澤井亜衣です。

昨年11月に発表会を行いました。

私は大人を中心にバイオリンを教えていますが、大人の生徒様も緊張で悩んでいる方が非常に多いことに驚かされます。

以前発表会で緊張してしまって、さらに緊張してしまう方、人前で緊張しやすいから、バイオリンも人前で演奏したくない方、皆様、悩みはそれぞれですが、深刻なケースもあり、できるだけサポートできればと考えています。

私自身、本当に緊張しやすいため、色々試したり、アドバイスを受けたりしてきました。
音楽家のための緊張に関する書籍も出回ってはいますが、まだまだで、アレクサンダーテクニークの講師の方やスポーツトレーナーの方が音楽家に向けて助言もしています。スポーツや、俳優などの緊張感と共通点もあるかと思いますが、音楽家特有の緊張もあります。

また、音楽家の緊張を一括りに考えてしまうのは非常に危険です。

バイオリン特有の動き、ヴィブラートやポジション移動、姿勢など、バイオリンを演奏する時のみの緊張があると思うからです。

さらに細かくいってしまえば、暗譜もバイオリンは旋律のみですが、運指や運弓も覚えなければならず、
それぞれ、緊張がどんな時にしやすいか、症状なども違うので、一人一人に合った対策をすべきだと考えます。

私は皆さんにおすすめしていることは、本番前のカフェインは控えた方が良いということ。
緊張で悩んでいた学生の時にアナスタシア先生からアドバイスを受けて、今でも本番前に実践しています。
先生から、一週間前からカフェインを控えるよう言われましたが、私がお茶がとても好きなのと、眠くなってしまったので1日~2日前から私は控えています。

これは比較的効果があると思います。本番前の手の嫌な汗も軽減されます。

本番で緊張しないためにノンカフェインのお茶

最近はノンカフェインのものでも美味しいお茶が増えてきました。
本番前はなかなか気分転換は難しいですが、練習の合間に好きなお茶を選んで休憩をするのは楽しみになっています。

大人は時間の確保がとても難しいので練習量で緊張の度合いを減らすのは難しいかもしれません。
いかに、本番までに考えて行動し、心配事を減らすか?が重要になってくると思います。
ピアノ合わせをしっかりする、衣装を試す、できれば本番と同じ時刻に弾いてみる。
むやみに本番をするのではなく、良い本番経験を積み重ねていくことも大事です。

それでも、緊張はします。結構偉そうに書いてますが、自分も久しぶりの生徒さんだったり、体験レッスンも緊張してしまう私です。

全く緊張しないのは良くないとか言われることがよくあります。

ただ、私は緊張した時に本当に良い状態ではないので、この言葉がしっくりきません。

「緊張しないようにするのではなく、緊張と向き合ってうまく付き合っていくしかないんだろうな」

とこんな感じで考えています。

とにかく、まだまだ緊張に関しては研究中ですが、生徒様の緊張の悩みもしっかりと受け止めていきます!

今年もよろしくお願いいたします。

バイオリン講師 澤井亜衣