ヴァイオリン に辛い湿気の季節がやってくる!対処法は?
最近は雨が多く、これから湿度も高くなってくると思うので、バイオリン がすごく扱いづらい季節になってくると思います。
バイオリンに適した湿度は55%くらい。
湿度が高くなると、何がバイオリンにおこるのか?
バイオリンの音の鳴りが悪くなり、響きが悪くなります。
調弦もしづらくなってしまい、ペグ部分が膨張し、全く回らなくなってしまったり。
弦が切れやすかったり。(ガット弦を弾いている最中に1日で3本切れたことがあります。勿体ないので湿度の調節が難しければ、この時期のガット弦の使用はおススメしません。)
少しでもこの時期を快適に過ごせるように、ブログに書いてみたいと思います。
対策として、除湿機を使用するのがいいかと思います。楽器店に行くと除湿機は置いてあります。あとは乾燥剤です。楽器専用の乾燥剤もありますが、普通に市販で売られているものでも良いみたいです。楽器屋さんから教えてもらいました。ケースの中に入れるといいと思います。
生徒さん達が最近ケースに入れているのが、モイスレガート。私は使用したことがないのでよくわかりませんが、効果があるのかわからないとよく聞きます。それで、効果がわからないからダンピットを購入される方が多いのですが、ダンピットとモイスレガートを両方使ったことのある方はダンピットの方が効果があると言っています。楽器のフォルテ字孔の部分に入れる為、私には少し抵抗があり、使ったことがありません。
あとは乾いたハンカチで楽器全体を乾拭きするのもいいと思います。
湿気のせいで、回らないペグにはペグ用クレヨンというものがあります。これを弦を巻き付けるところに塗ります。そうすると、今まで動かなかったペグが滑りがよくなり、調弦がしやすくなります。
ペグ用クレヨンは、小学生の頃から使用しており、弦を張り替える時は必ず塗ってます。回らないのは辛いので、何となく冬の乾燥の時期でも塗ってます。E線はあまりペグで調整することはあまりないので(アジャスターを使用するため)逆に回りやすくなっても困るので、E線は私は塗っていません。
そういえば、アナスタシア先生はペグ用クレヨンの替わりに石鹸を塗るとか言ってました。最近はすべて楽器専用の乾燥剤、クリーナー液、布があります。
昔の人は色々工夫をして、楽器のお手入れをしていたようです。
楽器を拭く布も使い古した、くたくたのハンカチを使用すると良いと、昔のバイオリニストが書いた本に記載がありました。指板(指を押さえる黒いところ)も今は、液体のクリーナーがありますが、アルコールで拭いてたりしていたようです。
参考にしてもらえると嬉しいです。
バイオリン講師 澤井亜衣