ロシアで風邪を引いた時の飲み物

ロシア留学の最初の2年間くらいは音楽院の外国人学生寮に住んでいました。キッチンが1フロアに一つあり、ガスコンロが3つ。でも、3つあっても壊れていて、実際にちゃんと使用できたのは2つでした。

最初の頃は、調理器具も揃っていなかったり、キッチンの使用を遠慮してしまったりで、正直食生活はひどいものでした。そういう生活をしていることや、集団生活をしていることもあり、よく風邪を引いていました。

保険は入っていたので病院には行けますが、そこまでひどい風邪ではないですし、ロシア人もそんなに頻繁に病院へ行くことがないので、風邪の時は日本から持ってきた風邪薬を飲んでいました。

ロシア人はあまり病院に行かないせいか、薬局は24時間営業(休憩時間あり)が多くあります。ハーブのドリンクや日本では処方箋がないと購入することができないような薬も販売されています。ロシア人達と体質も違うと思うので、よほどのことがない限りロシアの市販薬は飲みませんでした。

ロシア語の先生から教えてもらったのが、ロシアでは風邪を引いた時、牛乳にハチミツを入れて飲むということ。とても甘そうで風邪引いた時にそんなの飲めるかなと思ってしまいました。日本のおばあちゃんの知恵袋みたいな感じなのでしょうか。焼いた梅干しを番茶に入れるみたいな。

風邪を引いていた時に、中国人の友達が、私の部屋に飲み物を届けてくれたことがありました。どんな飲み物かというと、お湯に赤いお砂糖と生姜が入ったものでした。あったまりましたし、とても嬉しかったです。海外で体調が悪くなると、すごく辛いのでやっぱりこういうのは嬉しいです。

国が違うと風邪の時の対応が違うなと思いました。ハチミツ入り牛乳と焼き梅干し番茶はまだ飲んだことがありません。

バイオリン講師 澤井亜衣