お酒の場に合う曲、チャールダッシュの音を載せました。
お酒の場で盛り上がる曲があります。モンティ作曲のチャールダッシュという曲です。曲調が変化していくので、お酒の場だけではなく、飽きずに最後まで楽しむことができる音楽です。
なぜ、お酒の場と書いたのかというと、チャールダッシュとはハンガリー語で「酒場」を意味する「チャルーダ」が語源だからです。兵士が居酒屋で兵士を募集するために踊った曲です。
聴衆を惹きつけるためには、魅力的な音楽と踊りが必要だったのだと思います。
19世紀には、ウィーンで大流行し、法律でチャールダッシュが禁止になったようです。強烈で中毒になるような音楽だったのかもしれません。
この曲の魅力は、
①ゆっくりなテンポと速いテンポが繰り返されること。
②哀愁漂う民族音楽が使用されていること。
③色々なバイオリン奏法が使われていること。
などが挙げられます。4分程度の曲で、これだけ中身の濃い曲はなかなかないかもしれません。
モンティはイタリアの作曲家でバイオリンの名手でした。いくつか作品を残していますが、有名な曲はチャールダッシュしかありません。
今回はチャールダッシュをところどころ載せてみることにしました。
まずは最初の冒頭の部分。民族的な哀愁漂うメロディで魅了します。
そして、テンポが速くなり、
フラジオ(タイスの瞑想曲でフラジオ奏法を説明しています。)ゆっくりになり、
最後はもっとテンポが速くなって盛り上がります。
こんなに色々楽しめる曲はなかなかないと思います。東欧の音楽なので、哀愁漂う感じが、日本人に合うのかもしれません。
9月24日(火)新宿のバー、トロイメライでモンティ作曲のチャールダッシュを演奏します。お酒を飲みながら、聴いていただけたら嬉しいです。お時間がありましたら、是非お越しください。
バイオリン講師 澤井亜衣