ロシア人が夏に行くダーチャдачаとは?
ロシア人にとって夏は好きな季節です。
とても冬が長いからだと思います。
私が通っていた音楽院の夏休みは、7、8月と2カ月程ありました。
社会人も日本人に比べてロシア人の方が夏休みは多いと思います。
ロシア人の夏休みですが、ダーチャで過ごす人が多いです。
ダーチャとは別荘のことを言います。
別荘と聞くと富裕層しか持っていないイメージが日本にはあるかと思いますが、ダーチャを持っている人は結構います。サンクトペテルブルグはアパートばかりなので、一軒家のダーチャで夏を過ごすのは楽しみの一つなのかもしれません。
サンクトペテルブルグから郊外までは車や、電車も通っていいるので、30分~1時間くらいでダーチャのある郊外へ着くことができます。ダーチャの庭でハーブなどを育てたりもします。 育てたハーブなどは、おばあさんたちが、サンクトペテルブルグの地下鉄の駅前などで売っているのを夏になるとよく見かけます。
ダーチャの周りは自然も多いので、バーベキューや、木いちご狩りなども楽しめます。友達がダーチャで木いちご狩りをしたからと、ジャムを作ってくれたことがありました。新鮮な木いちごでできたジャムは、とても美味しかった記憶があります。
夏に収穫した果物は、一年分のジャムにしたりします。紅茶と食べたり(いわゆるロシアンティー)、クラッカー、クレープやパンなどにのせたりして食べます。とても甘いです!日本のレシピだと、お砂糖が果物に対して半分くらいの量ですが、ロシアは果物と同量かそれ以上お砂糖を入れます。その方が保存期間も長いですし、甘いのが好きだからです。
普通のスーパーでも、お砂糖は5キロや10キロ単位で売っていたりします。お砂糖の種類はなぜか、上白糖はなくグラニュー糖です。私は、上白糖売っているを見たことありませんでした。
サンクトペテルブルグもとても良い街ですが、少し離れると、クロンシュタットやパブロフスクなど、良い街があります。ゆったりとしていて癒される場所です。夏のパブロフスクの緑はとても豊かです。
もしロシアに行く機会がありましたら、訪れて見て下さい。
バイオリン講師 澤井亜衣