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バイオリンを習いたいと思っている方達から「爪が伸びていても弾けますか?」というご質問を時々いただきます。伸びていてもバイオリンは弾けますが弾きづらくはあります。女性はネイルをしている方も多いのですし、実際にそういう方も生徒様にいらっしゃいます。

最近、レッスンで爪に関しての質問をよくされるので、今回はバイオリンをやっている人たちがどのようにしているのかを書いていきたいと思います。

やっぱりバイオリンを弾くには爪は短い方が弾きやすいですし、弦を押さえる力も若干短い方が強くなる気がします。

プロの方は毎日もしくは一日おきに爪を切っていたり、こだわりの爪切りがあったり、やすりで削るなど気を使われている方が多いです。

私も爪を切る頻度は多いです。ちなみに私の爪は四角い形になっています。

バイオリンをやっている人の爪

なぜかというと、たまに弦を押さえる時に、この矢印の部分を深く切りすぎると爪が肌に食い込んで血が出るからです。痛いです。(私だけでしょうか???よくなってました。)

この形にしてからはそういうことが少なくなり、小さめの爪切りで切ってから、ガラスのやすりを使用することで、爪が肌に食い込むことは全くなくなりました。

ガラスのやすり
長さと厚さが違います。上は持ち運び用。ケース付きです。

ガラスなのでいつでも洗えて衛生的です。おかげで今は痛い思いをしていません。

私はバイオリンを弾いている時に爪が視覚に入って気になってしまうのでマニキュアは塗っていませんが、バイオリニストの中にはマニキュアを塗っている人もいます。

音楽院の講師、サーシャ先生は、黒いマニキュアにドクロの指輪などのシルバーのアクセサリーをジャラジャラとつけてヴィルトゥオーゾの作品をよく演奏していました。黒いマニキュアとアクセサリーをつけたまま、一気に弾くのは圧倒されます。

バイオリン講師 澤井亜衣

ジューンブライドに憧れて、6月に結婚式を挙げる方も多いと思います。

ロシアも冬に比べて夏に結婚式を挙げる人達が非常に多いです。この時期になると街中でウェディングドレスを着ている女性たちをよく目にします。なぜなら、白いリムジンに乗って、サンクトペテルブルクの観光名所の前で新郎新婦が写真を撮るからです。あまりに長い白いリムジンのせいで、道を通ることができないなんてこともあります。

運河やイサク寺院、像の前やエルミタージュなどなど、この時期にロシア観光に行った方は花嫁さんを見かけた方、多いのではないでしょうか。

サンクトペテルブルグのイサク寺院
イサク寺院。こういう所で写真を撮ってます。

ペテルブルク市内にはウェディングドレス屋さんが多いような気がしました。オフホワイトよりは真っ白なウェディングドレスを着ている花嫁さん達が多かったです。

ロシア人は比較的、若くして結婚する人達が多いです。私のアンサンブルの先生も学生結婚し、妊娠しても学校に通っていたようです。学生結婚をしている友達も何組か知っています。音楽院の学生は勉強と音楽の仕事(オーケストラの団員や音楽講師など、すでに自立している人が多いです。)を両立しているので、早く結婚するのかもしれません。

ロシアでは右手の薬指に結婚指輪をはめています。

ロシア人は写真好きで自分がどんな風にすれば素敵に見えるかよく知っています。おそらく結婚式のアルバムはどのカップルを見ても素敵な写真になっているはずです。

バイオリン講師 澤井亜衣

先生から最初にいただいた課題曲はブラームスのバイオリンコンチェルトでした。20歳の誕生日にブラームスのバイオリンコンチェルトを試験で弾くことになったりと、思い入れのある曲です。

力強いブラームスのバイオリンコンチェルトの1楽章の演奏時間は20分以上。4大バイオリンコンチェルトの一つで激しくもあり、男性的な作品で体力が必要です。

ヌヴーの演奏は名演です!

レッスンが中盤になってくると、先生も指導がさらにヒートアップし、座りながらアドバイスしているのが、私に近寄ってきて一緒にブラームスを暗譜で弾き出します。先生が力強い音で弾くので、私の音は掻き消されてしまうくらいです。教室は二重とびらになっているのですが、廊下まで聴こえていたらしいです。しかも先生の音だけ。当時、私は19歳。先生は70歳越え。私の方が体力があるはずなのに、本当に力強い音で素晴らしい演奏をいつもレッスンでしてくださっていました。

たまたまこの時期に、バイオリニストのシュロモ・ミンツがペテルブルクにやってきて、ブラームスのバイオリンコンチェルトの演奏会がありました。聴きに行きたかったのですが、残念ながら私は機会を逃してしまいました。どうやら先生とシュロモ・ミンツは知り合いのようで、学校で演奏会の数日前に会話をしていました。

シュロモ・ミンツの演奏会が終わった翌日、レッスンに行くと教室からブラームスのバイオリンコンチェルトの音が聞こえてきました。ドアを開けると、なんと先生が練習していたのです。

この光景をみて、凄まじい向上心だなと思いました。こんなにすごいバイオリンが弾けるのに、まだまだ練習するのかと。常に努力をされていらっしゃるんだなと。

先生には大変失礼ですが、普段はオーラはないです。清掃のオッチャンに間違えられたくらいです。でも、バイオリンを弾く時はシャキッとしてキラッとしています。そういうところ先生らしいなと思います。

バイオリン講師 澤井亜衣

バイオリンを題材とした映画は結構あります。今回は映画「ラヴェンダーの咲く庭で」のメイン・テーマを載せてみました。ヘスが作曲しています。

映画「ラベンダーの咲く庭で」はイギリス映画です。切ない恋物語なのですが、その中で出てくる重要な役の男性がバイオリンが弾ける役で、この曲を演奏しています。ラベンダーの咲く庭で演奏するシーンはとても穏やかで和みます。

ラベンダー咲く庭での楽譜
ラヴェンダーの咲く庭での楽譜

この曲は、映画のオリジナル曲です。もう一つ「バイオリンと管弦楽の為のファンタジー」という曲も映画の中で演奏されます。こちらもヘスが作曲しています。重厚感があり、とても素敵な曲です。

バイオリンを映画の中で演奏しているのは、イケメンバイオリニストで知られているジョシュア・ベル。巨匠ヨーゼフ・ギンゴールドの教えを受け、14歳でデビューしています。映画「レッド・バイオリン」のバイオリンも彼が演奏しています。

他にも、ニコラ・ベネデッティなどが録音し、映画「シンドラーのリスト」のようにコンサートでも弾かれるようになってきました。

映画音楽は物語に合う曲として作曲されているので、とても聞きやすくわかりやしすいですし、感情がこもっていてとても好きです。

コルンゴルト(クラシック音楽作曲家でもあり映画音楽作曲家)は「映画音楽は言葉のないオペラである」と語っています。本当にそうだなあと思います。

今回もピアノ伴奏も私です。

爽やかな曲だと思います。ラヴェンダーの咲く季節です。

バイオリン講師 澤井亜衣

ロシアは冬のイメージが強いですが、夏ももちろんあります。当時はクーラーは公共の交通機関や、カフェやアパートにもありませんでした。日差しがとても強くて暑いので、薄着で外出していました。体感温度は40度近くにまでなることもあります。とにかくロシアの夏は暑いです。

今回はロシアで夏を感じるものを紹介していきたいと思います。

まずは飲み物。夏はクワスという発酵性果実飲料飲が路上で売っています。それからビールも路上で売られています。この時期は外でお酒を飲む人が増えます。クワスが入った樽や、ビールの名前のバルチカと書いてあるテントが張られると夏だなあと感じます。

それから、胡瓜魚という魚が露店で売っています。この時期になるとペテルブルク近くで獲れるみたいです。胡瓜のような臭いがするから胡瓜魚らしいのですが、実際は違います。普通の魚の臭いです。夏になると生臭い臭いが道を歩いていると漂ってきます。ロシア人はこれを酢漬けにします。

それから、スイカ屋さんです。スイカだけ売っています。これも見られるのは夏だけです。2メートルくらいある鳥籠のような籠の中にラグビーボールみたいなスイカが積みあげられて売られています。スイカは量り売りで購入できます。基本ロシアは野菜や果物は量り売りです。

ロシアでは冷たい飲み物に氷が入っていません。もし氷入りが欲しい時は「氷入れて下さい」と言わないと入ってきません。氷入りだとお腹を冷やすから飲まないと聞いたことがあります。

夏になると、冷たい飲み物を飲んでいる人が増えますが、氷なしの人達がほとんど。これも夏の風物詩?なのかもしれないです。

バイオリン講師 澤井亜衣

対面レッスンを再開したので、久しぶりにバイオリンを持って外出しました。

バイオリンを持って外を歩くのは、二カ月以上ぶりです。
玄関でバイオリンを背負ったら、とても重く感じてしまいました。少し体力が落ちてしまったのかもしれません。

バイオリンを背負って外を歩くと、背中にゴンゴンとケースがあたったり、背中がケースのせいで汗ばんできました。よくあることなので、いつもなら嫌だなと思うのですが、久しぶりの感覚が嬉しく一人でニヤニヤしてしまいました。でも口元はマスクで覆われていたので、ちょっとホッとしました。

いつもの嫌だなという気持ちも日常生活ができるからこその、贅沢な感情だったんだなあと。また日常生活に戻ったらまた当たり前のように嫌だなと思ってしまうのかもしれませんが、できるだけこの嬉しかった感情は忘れないようにしていきたいです。

アジサイ

レッスンに行く途中で紫陽花がキレイだったので、撮ってみました。
これから背中がケースのせいで汗ばむ季節の本番です!

バイオリン講師 澤井亜衣

ガボットとはフランスのダンスのことを意味します。バロック時代の作曲家、バッハ作曲のガボットは有名ですが、ヘンデル作曲やゴセック作曲など、色々なガボットが存在します。

学生時代、バロックダンスの特別講義があり、実際にガボットを一回だけ踊ったことがあります。バロック時代、宮廷で踊られていたガボットですが、実際写真の絵のようにウエストにはコルセットが巻かれ、扇子を持ちながらだったので、ダンスはそんなに動くことなく軽めに腕を動かしたり、軽く跳ねたりする程度のものだったらしいです。

ガボットはワルツとは違い3拍子ではなく、2分の2拍子か4分の4拍子です。

絵本「シンデレラ」から。この絵は繊細でとても好きです。こんな感じだったのでしょうか。

今回はバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ3番からロンド風ガボットを弾いてみました。

何回弾いても難しいです。先月この曲を演奏する予定でしたが、コロナウイルスの為キャンセルになってしまいました。機会をつくって弾きたいです。とりあえず体調管理をしっかりします!

バイオリン講師 澤井亜衣

最近練習しているのが、バッハの無伴奏バイオリンのためのパルティータ3番のロンド風ガボットです。この曲は明るい曲なので弾いていると前向きな気分になれます。

今回はロンド風ガボットを音源付きで解説していきたいと思います。

バッハはバロック時代の作曲家でドイツ生まれ。ドイツ語で小さい川という意味があるバッハ(日本だと小川さんです)はこの曲を35歳に作曲。とても気に入っていたようです。

題名のロンド風のロンドとは形式の種類のこと。一つの大事なテーマをAとすると、その後に違うメロディがきて、またAがでてきて、また違うメロディで、またAが出てくるという形式です。

ロンド風ガボットでAにあたるテーマがこちらです。

二本の弦を同時にならして弾いています。このテーマAが曲の中で5回出てきます。

1回目と5回目は最初と最後に出てきます。

私は4回目に出てくるテーマがとても興味深いと思います。4回目のテーマを弾いてみます。

最初の音が少し違うのです。4回目以外はミとシの2つ、4回目だけはソシミで3つの音が書かれているのです。

バッハのロンド風ガボット
1,2,3,5回目のテーマAの最初の音
バッハのロンド風ガボット
4回目のテーマAの最初の音

なぜなのか?その前のメロディが他の場所に比べて暗い音楽なので、バッハは盛り上げる為に3つの音にしたかった(しっかりとテーマをホ長調【この曲の調です】だと示したかった。その前が嬰へ短調なので)のかなと思いました。私の解釈なので、色んな意見があると思いますが。

色々考えてしまうバッハの無伴奏バイオリンのためのパルティータ。今も頭の中でバッハのガボットが流れています。

次回はガボットの説明と、ロンド風ガボットを全部演奏して載せてみたいと思います。

バイオリン講師 澤井亜衣

大人のバイオリン教室ノータは6月10日(水)よりスタジオレッスンを再開いたします。オンラインレッスンも継続して行ってまいります。毎日の検温、健康管理に留意してまいります。レッスン時は、定期的な換気の実施、マスクを着用いたします。また、備品等の消毒も行ってまいります。安心してレッスンに通えるよう努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

バイオリン講師 澤井亜衣

ロシアで、たいていのクラシック作曲家は日本語の発音で通じるのですが、この作曲家だけはどうしても伝わりません。

それがハイドンです。

ハイドンはオーストラリアの作曲家で交響曲を数多く残しています。交響曲の「時計」や「驚愕」などが有名です。交響曲の父と呼ばれています。

ハイドンはロシア文字で書くとこうなります。

гайдн

この最初の文字「г」はアルファベットの「ゲー」で、フィギュアスケーターのエフゲニープルシェンコ選手の「ゲ」や、アニメ「チェブラーシカ」に出てくるワニの「ゲーナ」の「ゲ」がこの文字です。

ではハイドンを何と発音するのか?ガイドンです。「ハ」と「ガ」では、さすがに似てないので全く伝わらないです。

ロシアにはハの発音がないので、「ハリー・ポッター」も「ガリー」となり、ハリー・ポッターのメガネの容姿からは想像つかないような、いかつい感じになります。

ちなみに私の名前は「さわいあい」ですが、「さわい」の発音は「サヴァイ」となり、「あい」はロシア語で書くと下の写真のようになり、まるで携帯会社のよう。

ロシア語 

きっと外国人の方も、日本にはない発音が名前に入っていたりするんだろうな。と思います。

バイオリン講師 澤井亜衣