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どこまでもロマンチックなエストレリータの聴きどころの音を載せてみました。

ポンセ(1882~1948)のエストレリータを知ったのは高校生くらいの時です。ロシアのバイオリニスト、ハイフェッツのアンコール集のCDを購入したら入っていました。ハイフェッツが編曲し、演奏することによって、有名になったそうです。

初めて聴いた時の感想は、オシャレで大人っぽい曲だなと思ったのを覚えています。エストレリータはスペイン語で小さな星という意味だそうです。別名メキシコのセレナードとも言われています。ポンセはメキシコの作曲家でギターの作品を多く残しています。彼の代表作はこのエストレリータです。

エストレリータはギターで演奏することもありますが、もともとは歌曲です。作詞もポンセがしています。訳詞を読みましたが、かなりロマンチックなものでした。(小さな星に、女性が彼の思いを教えて欲しいと願う愛をテーマにした詩でした。)

ポンセはこの作品を夜行列車で考えたようです。作詞した場所もロマンチックで絵になります。

エストレリータは、アンコールに良く演奏されます。私の恩師アナスタシア先生もリサイタルのアンコールで演奏されていました。この曲で、最後がフワッとした余韻が残る雰囲気のコンサートになったことを覚えています。

バイオリンで弾くと、どこか懐かしい感じになるような気がします。歌詞があればもっと雰囲気が出るのかもしれませんが、その分、ヴィブラート(音を揺らして弾く奏法)やポルタメント(音から音へ音程を変えながら滑らせる奏法)を使ってロマンチックに弾けるといいかなと思います。

それから、音が重音になるところはとても魅力的です。しかも高音なので、とても華やかで、タイトルにピッタリです。ヴァイオリン は単音で演奏する場合が殆どですが、重音で弾くと印象が変わりますし、華やかさが増します。今回はその重音の部分を1つは単音(上の声部のメロディーラインのみ)2つ目は楽譜通りの重音の音を載せてみました。

まずは単音です。

そして、楽譜通りの重音です。

単音だと、少し寂しい感じがします。重音だとパッと輝く感じですし、大事な箇所だと感じます。

最初に、エストレリータは大人っぽい曲と書きましたが、今でも私は大人っぽいと思っています。まあ、十分私は大人なのですが、もっと年を重ねたら、色っぽく、魅力的に演奏ができるのかなあ。と考えたりすることがあります。正直、弾いてるとロマンチックすぎて、少し恥ずかしさみたいなものが自分の中にあったりします。感じ方は国民性の違いなのかもしれないですが、恥ずかしがっている場合ではないので、音楽に没頭したいと思います。

9月24日(火)に新宿にあるバー、トロイメライでポンセのエストレリータを演奏します。バーの雰囲気に合う、とてもロマンチックな曲です。お時間がありましたら、是非お越し下さい。

バイオリン講師 澤井亜衣

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