ロシア留学を決めたきっかけ

私がロシア留学をしたいと思ったキッカケはとあるコンサートでした。
以前習っていた先生からコンサートのチケットをいただいたのです。

そのコンサートに出演していたのは、1998年に世界的権威のあるチャイコフスキー国際コンクールで優勝したニコライ・サチェンコ。彼はチャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルトを演奏しました。

若干20歳で優勝したニコライ・サチェンコは当時話題になっており、チケットをいただく前から彼の名前は知っていました。

よく感動して鳥肌がたつと言いますが、視界がぼやけ全身が痺れるような感覚になった事を今でも覚えています。本当に私の中では衝撃的な演奏でコンサート中は「この演奏会が終わって欲しくない!」と思ったほどでした。

彼の演奏は、素直で力強く、とても人間味溢れる音でした。あんな演奏ができたらいいなと思ってロシアに行けばそうなれるかも!と思って行きたくなってしまったわけです。(そんな単純ではないのですが)

ニコライ・サチェンコのCD
ニコライ・サチェンコのCD。今でも彼のファンです。

その後、ロシアの音楽や演奏家について詳しく調べていくことになるのですが、どうやら随分前から私はロシアの演奏家や作曲家が好きだったようです。どこの国の人かを知らないで小さい頃からCDを聞いていたこともわかり、ますますロシアに行きたい気持ちが強くなっていきました。

当時習っていた荒井先生にロシアに留学したいと相談して「ご飯食べられないよ(おそらく先生はソ連時代を想像していたのかも)」と言われ「それでもいいです」と答え、ニコライ・サチェンコが来日したら熱が出てもコンサートに行っていたらしいです。

全く覚えてないですけど、、、。若いってすごいな。

今もロシアの音楽や演奏家はとても好きです。

バイオリン講師 澤井亜衣