映画「アラジン」のホール・ニュー・ワールドの音を載せました。

今年は、ディズニー映画「アラジン」が実写化されたこともあり、アラジンの音楽を演奏する機会が沢山ありました。演奏するにあたって、改めてアニメのアラジンを観たので、未公開のシーンや未公開の音楽を知ることもできました。

特にホールニューワールドはとても人気で演奏すると、お客様が口ずさんでくれたり、物語の話になったり、更にその映画を観ていた時に、どんな状況だったか、どんな気持ちだったとか、思い出してくれて、音楽の力ってすごいと演奏するたびに思っている曲の一つです。

この曲は、映画のシーンでは夜空で歌われるので開放感があり、伸びやかで、ビブラート(左手の奏法。かけると音がふくよかになります。)をかけて弾けば、とてもバイオリンと相性のいい曲だと思います。ジャスミンとアラジンが魔法の絨毯の上で二重唱をするので、ジャスミンのパートとアラジンのパートを一つの楽器で一人で演奏するのは難しく、人の声に近いと言われているバイオリンですが、歌のように弾くことは本当に大変です。でもブレスなど考えたり、美しい人の声に真似てみたりしようとする過程は楽しいです。

今日は、10月26日(土)にカフェクォードでアンコールに演奏した時のホールニューワールドを載せてみました。ピアノは松本日向子さんです。

この時の演奏は少しテンポが遅いのですが、このテンポがしんみりした感じになった気がします。テンポによっても全然印象や感じ方が変わります。表示されていたテンポより少し遅めに演奏しましたが、私はこっちの方が好きです。

色々な演奏家の演奏を聴いてみると、同じ作品でも演奏時間がかなり違うことがあります。その方の解釈や好みで全然違うので、聴き比べると感じ方、捉え方が変わってきます。お気に入りの演奏家を探してみるのも面白いです。

バイオリン講師 澤井亜衣