ドラマ「 G線上のあなたと私」のG線上のアリアの音を載せました。

ドラマ「G線上のあなたと私」のG線について少し前回のブログで書きました。
女優の波留さん演じる主人公が感動して、バイオリンを習うきっかけになったという曲「G線上のアリア」について、今回も書いていきたいと思います。

「G線上のアリア」 はJ.S.バッハ作曲(1685~1750)の管弦楽組曲第3番ニ長調第2曲のアリアです。アリアとは叙情的な曲を意味します。弦楽合奏の編曲で演奏されることが多いです。

この部分をドイツのバイオリニスト、ウィルヘルミ(1845~1908)がピアノ伴奏付きのバイオリン曲に編曲しました。前回のブログで説明させていただきましたが、G線のみで弾くので 「G線上のアリア」 と知られるようになりました。編曲したのは1871年です。

G線上のアリアはとても人気が高く、コンサートや結婚式などでよく演奏されます。

「G線上のアリア」はもう一つ良く弾かれる編曲があります。バイオリンとピアノの為の、バイオリンの高音域を使用した編曲です。バイオリンの音色は特に高音域が美しいので、楽器の良さを引き出した編曲だと思います。ウィルヘルミの編曲はとても有名ではありますが、バイオリンの1番低い弦で弾く為、少し音が埋もれて聴こえるかもしれません。

今回は良く弾かれる高音域の 「G線上のアリア」とウィルヘルミ編曲の G線のみを使った 「G線上のアリア」を2つ載せてみました。

バイオリン4弦の写真

まずは高音域の 「G線上のアリア」です。A線とE線のみを使用して演奏します。

次にウィルヘルミ編曲の G線のみを使用した「 G線上のアリア」です。

演奏するには高音域の方が弾きやすいのですが、私はウィルヘルミ編曲の方が聴くのは好きです。ウィルヘルミの方が個人的な意見ですが、落ち着きます。いろんな意見があるとは思いますが。

おそらくドラマの中で 「G線上のアリア」を演奏するシーンが出てくると思います。

どちらのバージョンか聴いてみたりするのも、面白いかなと思います。 ドラマ「G線上のあなたと私」を観てみようと思っています。

バイオリン講師 澤井亜衣