「映画音楽」シンドラーのリストのテーマの音を載せてみました。

映画シンドラーのリストは、94年に公開されたスピルバーグ監督の作品です。アカデミー賞も受賞しています。この映画音楽を担当しているのが、ジョン・ウィリアムズです。

ジョン・ウィリアムズはスターウォーズやE.T.など、誰もが聴いたことのある映画音楽を作曲しています。

シンドラーのリストのテーマは、シンドラーのリストの映画のために作られたバイオリンの曲です。映画音楽ではありますが、クラシックとしても演奏されることのある中間的な作品です。ユダヤ人バイオリニスト、イツァーク・パールマンに献呈されました。

私はこの曲を聴いたことがきっかけとなり、映画音楽が好きになりました。映画音楽は物語があるので、とてもわかりやすく、スッと音楽が入ってくる気がします。

引退したロシア人のフィギュアスケート選手、ユリア・リプニツカヤ選手が、この曲で素晴らしい演技をされたのは、とても記憶に残っています。スピルバーグ監督はリプニツカヤ選手の演技を観て感動し、リプニツカヤ選手に手紙を送ったほどです。

映画音楽ですが、映画だけではなく、このように曲が知れ渡るのは、本当にいいなと思います。作曲されてから年数が経つにつれて、その曲に関するエピソードが色々作られていくことは、楽しみでもあります。

今回、この曲の最後の部分をピアノなしとピアノ伴奏ありで載せてみました。楽譜にwarmlyと書かれているのですが、ピアノが入るとさらに際立ちます。私はその部分の色んな音が混ざった柔らかさがとても好きです。

シンドラーのリストのテーマの楽譜
星印のところが好きなところです。

最初にピアノなしで、バイオリンのみの音。11秒で星印のところを弾いています。

ピアノ伴奏ありの音。こちらも11秒で星印のところを弾いています。

ピアニストの清水さんと合わせをした際に、ピアノとバイオリンの音源を録ってみました。
バイオリンは一つの音で弾くことが多いので、ピアノの沢山の音が入ることで、綺麗なハーモニーになります。違う音、そして異なった音色が入ると、同じ場所を弾いても、違う感じの雰囲気で聴くことができます。そして、弾いている側も、ピアノ伴奏がある時とない時では感覚が変わり、面白いです。

新宿にあるバー、トロイメライにて、9月24日(火)シンドラーのリストのテーマを演奏いたします。悲しい曲ではありますが、聴きやすい映画音楽で深みのある曲です。お時間がありましたら、是非お越し下さい。

バイオリン講師 澤井亜衣