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バイオリンを習い始めの頃は音を間違えないようにとか、弾く事に精一杯であまり余裕はないかもしれませんが、2,3年習ってくると、余裕ができ、音楽の表現(強弱など)ができるようになってくると思います。

新しいバイオリン教本2巻に載っているザイツのバイオリンコンチェルトNo.2はちょうど音楽表現ができる様な頃に課題になる生徒さんが多いような気がします。

今回はザイツのバイオリンコンチェルトを使用してどういう風に曲を仕上げていくのか?その過程を書いていきたいと思います。

まずは最初はテンポをゆっくり、リズムと音程を確認していきます。
地味な作業ですが、丁寧に楽譜と向き合わないと変な癖をつけてしまいます。スラーも切ってます。その演奏がこちら。

そのあと、スラーやスタッカートを付けて練習します。

それから、楽譜の指示通りのテンポで。あとはどういう風に表現したらいいかとか考えます。

ちょっとずつテンポが上がってきました。

どういう風に表現したらいいのかということですが、とりあえずは楽譜に記載されていること(強弱、演奏法)を守って演奏します。作曲家の時代背景や作曲家のことを調べてみると、更に曲についてわかるってくるので、演奏法のヒントにもなります。あとは、演奏者の考えも付け加えていくとその人しかだせない味のある演奏になります。

演奏をする時、色、景色などを想像しながら演奏する方もいます。
私はこのザイツのコンチェルトはハツラツと楽しそうな感じなので、昔、岡山にあったチボリ公園のキャラクター(デンマークのおもちゃの兵隊さん)を想像して弾いてます。(何故だか思い浮かんだので)そのキャラクターがすんごい楽しんで綺麗な公園を散歩したり、ミニチュアの遊園地で観覧車に乗ったりしているのを想像しながら弾いてます。本当はデンマークにあるチボリ公園を想像したいのですが、行ったことないので、、、。ディズニーさんがディズニーランドを作る時にチボリ公園を参考にしたようなので、相当いい所なのでしょう。
いつか行ってみたいです。

チボリ公園のキャラクターを書いてみました。

ということで、チボリ公園を想像したザイツを全部を載せてみます。

色々考えながら、それを音で表現する。自分が思っているような音を出すことができた時はとても嬉しいです。そして演奏者が考えた音を聴くのもとても楽しいです。

生徒さん達はとても個性豊か。そこを壊さずバイオリンを指導していくのが私の理想です。
私の先生がそうでした。これが結構難しいです。

バイオリン講師 澤井亜衣

私がレッスンで、音の発音がハッキリせずモヤモヤした演奏だと、必ず先生は、

「не понял.」ニェ ポーニャル (わからなかった)

と言ってました。

「何を弾いているのかわからない。」というロシア語は何回弾いても言われることもしばしば。
私が悪いんで仕方ないですが、この言葉結構傷つきます。

こんな風に言われた時に練習する方法があります。

スラーがついていてモヤモヤする時は全部スラーを切って練習します。

逆にスラーが付いていない時はスラーを付けて練習します。
このパッセージでは1小節単位でスラーを付けるといいです。

ちなみにこの練習はますますモヤモヤしてくると思いますが、

スラーを切った時に楽に感じ以前よりハッキリできるようになります。

ロシアで習っていたオフチャリク先生から教わりました。
とても効果的なので、生徒さんがモヤモヤした音になってしまった時、この練習方法を勧めています。

是非お試しください。

このような家での練習方法などもレッスンでアドバイスしています。

体験レッスンも行っております。

ご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

バイオリン講師 澤井亜衣