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以前、ヤマハと資生堂「クレ・ド・ポー」がコラボした企画のメイク講座を受講したことがあります。

資生堂 クレドポー
メイクレッスン
その時の資料

ヤマハも資生堂も本店が銀座にあるということで実現した企画でした。

「クレ・ド・ポー」のルージュの現品がお土産に付き、その現品のお値段で資生堂パーラーでワンドリンクサービスで講習会を受けられるという優雅な企画でした。

受けてみると、目から鱗で本当に役に立つことばかりでした。
ステージと言っても弾く場所の大きさ、光、どんな楽器を演奏するかによっても違うヘアメイクについて的確な言葉とお手本を見せてくださりました。

メイク講座で、隣だった女性はフルーティストで口紅がつけられないと悩んでいましたが、目を強調させるメイクを提案してくれてとても満足そうでした。バイオリン奏者には、弾いている最中、伏し目がちになるので、アイシャドウの幅を広げたり、ラメを沢山のせるアドバイスをいただき本当に貴重な経験になりました。

今年で資生堂は150周年。そして資生堂のブランド「クレ・ド・ポー」は40周年なんだそうです。

この前、化粧品売り場を通ったら、こんなパンフレットが目に留まりました。

クレドポーボーテ
フェイスカラー

メイク講座を受けたときにもあった、フェイスカラー「ル・レオスールデクラ」。先輩も楽屋でつけていて、ずっと欲しいなあと思っていました。今年7月にリニューアルしたらしいです。ステージでは、顔だけじゃなくてデコルテや腕に付けるといいです。とメイク講座の時に教えていただきずっと気になっていました。

そしてついに買いました。それがこちらです。

クレドポーボーテ ケース 
ケースも素敵ですが、
クレ・ド・ポー
中身も素敵です。香りもいいです。

色も沢山あるので悩んでしまいましたが、たまたまヘアメイクアップアーティストの方がいらして(月1回程度お店にいるそうです)色選んでくれて、日常使いとステージでの使い方を丁寧に教えていただきました。しかもメモまでしていただきました。

美容部員さんと2人がかりでカウンセリングありがとうございます。

メイクアップメモ

使用してみるととても綺麗に均一にキラキラしてます。
ブラシも柔らかです。

「こんなことより、演奏じゃないか!」と思う方もいるかもしれませんが、ある程度の身だしなみ、お客様に楽しんでいただく為、そして自分も気持ちを高めることは大事なことかなと私は思います。
私が以前習っていた先生は「せめてドレスだけでもお客様に喜んでもらいたい」とおっしゃっていました。そうは言ってもしっかりとコンサートに向け準備されていた先生でしたけど。

ということで、今回はヘアメイクの話だったので、フルメイクのユリア・フィッシャーの動画を載せました。

サラサーテの「カルメン幻想曲」を演奏ということで、赤いドレスに赤い口紅、野外ステージなので、風とかを考慮?してハーフアップ。ユリア・フィッシャーはナチュラルメイクが多いですが、会場が広いからかフルメイクでした。結構激しく弾いていて、動くからなのかドレスが短めで、動くたびにドレスの裾が揺れとても素敵です。

もちろん、彼女の完璧なテクニックも見事です。

バイオリン講師 澤井亜衣

この時期はどこに行ってもクリスマスソングがかかっています。

ということで、今回はクリスマスングについて書いてみたいと思います。
紹介する曲「そりすべり」はもともとクリスマスソングではありません。
「そりすべり」の楽しさを表現した曲のようです。


私もクリスマスソングではない認識で冬のシーズンにずっとBGMとしてかけられるので便利です。とブログに紹介しようと思ったら、この曲は現代版「ジングル・ベル」的な存在なんだとか。 (いつも12月26日になるとお正月ソングになり、春の海など聴こえてくるので、お店の人レイアウトも変えて音楽も変えて大変だなと思っていたので、「そりすべり」を紹介しようと思ったのです。でも、クリスマスソングでした。)

「そりすべり」はルロイ・アンダーソンというアメリカの作曲家が作曲しました。

ルロイ・アンダーソン名前は聞いたことがなくても曲を聞けば、きっと「あー、この人が作曲してたのか!」と思う曲がいくつもあると思います。

ということで、2、3曲、少しだけ弾いてみます。

プリンク・プレンク・プランク
フィドル・ファドル
シンコペイテッド・クロック

知ってる曲あったでしょうか?

学生時代、ルロイ・アンダーソンの魅力にはまってしまい、ずっと聞いていた時期があります。
とにかく、色んな音が出てきて想像力を掻き立てられ、少し凹んでいてもユーモアたっぷりの音楽で元気になります。あと管楽器の良さがとても伝わって聴いてて飽きないです。

アンダーソンの経歴を見ていると、とても勉強熱心で、ジョルジェ・エネスク(ルーマニアのヴァイオリニストであり作曲家)にも習っていることもわかりました。
ポピュラーミュージックの作曲者といわれますが、クラシックっぽくも感じるのはしっかりと基礎を築いているからなのかも。言語も相当できたようです。おそらく頭脳明晰だったと思われます。

それでは、「そりすべり」お聴き下さい。

久しぶりに長い時間かけてアンダーソンのCDを聴きました。
楽しかったです!!

バイオリン講師 澤井亜衣

最近は韓国ブームでアイドルやヘアメイク、食品を日本でも多く見かけるようになりました。

アジア系バイオリニストは近年非常に増えており、レベルも高いですが、特に韓国人はとても個性的で情熱的なバイオリニストが多いと思います。バイオリンが単旋律でとても歌うことができる楽器のせいかピアノや他の楽器に比べて合っていると個人的には思います。

留学時代、韓国からやってきた留学生がたくさんいました。ロシアでもキムチを作って辛い物を食べ、
キリスト教信者の学生が多く、美容にもとても敏感。学歴に厳しい韓国では2つの音楽大学に行くのは当たり前。男子学生は兵役がある為、途中で休学をした友達もいましたし、国際コンクール入賞を果たせば兵役が免除になる為、コンクールを目指す子もいました。最近、BTSの兵役のことがニュースになっていました。

まず韓国人バイオリニストといえばチョン・キョンファ。
ズーカーマンとコンクールで優勝を果たし、世界的なヴァイオリニストになります。弟も素晴らしい指揮者チョン・ミョンフン。

キョンファの素晴らしい録音と言えばラロのスペイン交響曲。独特の音楽性は聴衆を魅了します。

サラ・チャンは韓国系アメリカ人。10歳でCDデビューしています。ふくよかな音色でダイナミックな演奏。疲れを感じさせません。

クララ=ジュミ・カンは韓国系ドイツ人です。
仙台国際コンクールで優勝しているので、日本でも知っている方、多いかもしれません。
テクニックはもちろん、彼女の艶やかな音色には惚れ惚れしてしまいます。

留学している時、同じ門下に韓国系ロシア人の女の子がいました。
音楽史の先生が彼女の演奏をとても気に入り、私の先生のオプチャリク先生にこう質問したそうです。

「彼女の楽器が良いから、ああいう音になるのですか?」
するとオフチャリク先生は、
「あれは彼女の持って生まれた音だ」と言ったそうです。音楽史の授業中に教えてくれました。

確かに彼女のラヴェルのツィガーヌは深い音で、演奏後、拍手が鳴り止みませんでした。
不思議な魅力を持つ韓国系バイオリニスト達です。

バイオリン講師 澤井亜衣