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ロシア出身のソプラノ歌手、アンナ・ネトレプコがやってきます。

アンナ・ネトレプコ日本に来日

サンクトペテルブルグ音楽院の出身で、今では世界的なソプラノ歌手になりました。ソチオリンピックで歌っていたので、知ってる方は多いのではないのでしょうか?とても人気な歌手です。

サンクトペテルブルグ音楽院の目の前にマリンスキー劇場という主にオペラとバレエを上演する劇場があり、音楽院を優秀な成績で卒業した音楽家は、マリインスキー劇場の歌手として活躍している方が多いです。ここでソリストとして抜擢され、劇場の総責任者のゲルギエフに認められると、演奏旅行をする際に同行し、成功を収めると世界中で人気になります。美貌と実力を兼ね備えた方達が多く、アンナ・ネトレプコもその一人。私が留学していた頃でも世界ですでに人気でほぼロシアにおらず、特別な演奏会のみネトレプコが登場していました。同じ演目でもネトレプコが出る時と出ない時ではお値段がかなり違いました。

アンナ・ネトレプコ戦争と平和
プロコフィエフの「戦争と平和」のポストカード。

女優さんと言ってもいいくらい綺麗な方です。アンナ・ネトレプコの「戦争と平和」のナターシャ役には、かなりの定評がありました。

ロシアオペラはあまり日本では馴染みがないかもしれませんが、聴く価値はあると思います。
ということで、どんなものがおススメか書いてみました。

☆歴史好きな方におすすめ

・ボリス・ゴドノフ、イワン・スサーニン、セミョーン・カトコ、ホヴァンシチナ。

☆ロシア文学がお好きな方におすすめ

・エフゲニー・オネーギン、鼻、戦争と平和、スペードの女王。

☆幻想的で華やかで、わかりやすいのがいい方におすすめ。

・サトコ、雪娘、ルスランとリュドミラ、イーゴリ公

☆現代音楽や奇抜さを求める方におすすめ。

・3つのオレンジへ恋、鼻、ムツェンスク群のマクベス夫人。

☆オペラにあるよくありがちなドロドロな恋愛ものを観たい方におすすめ。

・ムツェンスク群のマクベス夫人、エフゲニー・オネーギン

私がおススメするロシア人歌手はイリーナ・マターエヴァさんです。

当時、マリンスキー劇場のアカデミーという若手のオペラ歌手として活躍していました。
エフゲニー・オネーギンのタチアナ役がぴったりでした。この方も本当に綺麗な方です。
マターエヴァさんが本当の少女のようで、感動したのを覚えています。
youtubeにありました!

マターエヴァさんのエフゲニー・オネーギンの「手紙の場」は惹きこまれます。

バイオリン講師 澤井亜衣

コンサートのパンフレットは年々溜まっていきます。
その一部を紹介したいと思います。

曲目の解説もしっかり書いてあるので、どんな曲か分からない時に読み返すと役に立ちます。
あとはコンサートプログラムを考える時なんかも構成など参考になります。
演奏者の作品に対する思いや、当日のコンサートに向けての気持ちなども書いてあって興味深いです。
舞台上ではトークコンサートでもない限り、演奏家の気持ちがわからないので、パンフレットに意気込みなど書かれていると、コンサートがますます楽しめます。

ムター、バイオリンコンサートのパンフレット
一度は行ってみたかったムター。日本で聴くより安かったのでロシアで聴きました。

お気に入りの演奏家は大事にとっておきたいですし、オペラやバレエのプログラムはカラーだったり、
昔の上演していた舞台や衣装などの貴重な写真も載っているので写真集みたいです。

上の写真のパンフレットはロシア語と英語で書かれています。

久しぶりに見ると、こんなコンサート行ったなとか、音楽家の写真が若い!とかパンフレットを整理してるのに、見てしまい、結局整理できないなんてことも。

ロシアでのコンサートではチケット料金にパンフレット代が含まれていないため、別途購入します。
とても小さな薄いプログラムであれば、当時は40円から50円くらいで購入できました。
有名人のコンサートや白夜祭など大きなコンサートプログラムだと400円~600円くらいです。
気に入ったコンサートだと思い出に購入していました。

日本で聴いたサンクトペテルブルグ・フィルハーモニーのパンフレットとロシアで聴いたフィルハーモーニーのパンフレット。比べてみると少し雰囲気が似ています。

マスレニツァという三月にあるロシアの春を祝うお祭りの時に行われたマリンスキー劇場のフェスティバルのパンフレット。ページをめくるとロシアオペラなどフェスティバルで公演する演目詳細が載っています。上の写真はー「サルタン王の物語」の写真。ロシアオペラは衣装がとても豪華です。この時期はロシア音楽がたくさん演奏されます。

こちらは、先生が日本でコンサートをされたときのパンフレット。生徒さんが古本屋さんで見つけてくれて、プレゼントしてくれました。オフチャレク先生、若い!そして楽しそうに仲間と映っているのが印象的です。

バイオリン講師 澤井亜衣

音階教本最近は色々あり、何を選べばいいのか悩んでしまうかもしれません。

今回紹介するのは、カールフレッシュが書いたスケールシステムです。https://www.amazon.co.jp/%E5%BC%A6%E6%A5%BD%E5%99%A8-%E6%A5%BD%E8%AD%9C%E3%83%BB%E6%95%99%E6%9C%AC-%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E9%9F%B3%E9%9A%8E%E6%95%99%E6%9C%AC-%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5/dp/B00FYIVHAA

こちらは、フィッシャー版。私が購入した時はマゼンタっぽい色でしたが、現在はロイヤルブルーです。インターナショナル版も購入する年によって色が変わることがあるのですが、何ででしょう?

カールフレッシュ音階教本
カールフレッシュ音階教本

もっと前はあずき色?みたいな感じ。姉から借りました。

リース&エルラー社のは日本語で書いてあるので便利かもしれません。

ユダヤ系ヴァオリニスト、カールフレッシュはイダ・ヘンデル、ジネット・ヌブー、シモン・ゴールドベルクなど名ヴァイオリニスト達の先生でもあります。おそらく素晴らしい教育者だったのでしょう。

タイトルにもあるように分厚いです。

カールフレッシュの音階教本
音階だけで何と厚さは1.3cm。重さは0.52キログラム

ページをめくると、

カールフレッシュ音階教本

黒くて、難しそうでやる気失います。
本当に難しいです。勉強でいうなら、一番難しい参考書を解くとでもいうのでしょうか?

東京藝術大学の入学試験、国際コンクールでの課題になっているこの教本。いかに重要でレベルが高いかわかるかと思います。

教本の特徴として、重音の音階がとても充実しているということ。重音は1小節弾くだけでもとても効果があると思います。(6番から10番)

5番は必須ですが、是非やっていただきたいのが1番です。G線のハイポジションで弾く音階は本当に難しいです。最初弾いた時、全く音にならなかったです。ハイポジションのG線は他の絃のハイポジションに比べ音が出にくいので、練習しないと良い音色にはならないと思います。しかし、ラヴェルのツィガーヌ、G線上のアリア、サンサーンスのヴァイオリンコンチェルト等聴かせる曲はG線のハイポジションで弾かなければなりません。

この分厚い教本、どこから手をつければいいのか?カールフレッシュは毎日違う調を弾く事と記していますが、それはかなりの上級者の練習方法かなと思います。音程がおろそかになり、雑に練習しそうだからです。しっかり音程を身に着けるためにはまずは5番、そして重音を弾き、少しずつフラットやシャープの数が増える調を練習していくのが初級から中級者の方の練習方法だと思います。人によって苦手な音階も違うので先生にアドバイスをいただきながら、取り組むといいと思います。

これが完璧に弾けたら鬼に金棒です!

バイオリン講師 澤井亜衣

私がロシアに留学していた時代はソビエト崩壊から10年くらいたってからでした。

ソビエト時代の音楽教育は、とてもレベルが高かったと言われています。
その時代の厳しい音楽教育を受けてこられた音楽家がサンクトペテルブルグ音楽院で後進の指導にあたっていました。私の習っていたオフチャリク先生はご高齢で、ショスタコーヴィチやムラヴィンスキーと親交が深かったといえば、何となく先生の若かりし頃の時代がどんなだったかわかるかもしれません。

サンクトペテルブルグ音楽院はロシアで最古の音楽院でとても伝統のある学校ですが、その一方で時代にそぐわないこともあります。良いも悪いも背中合わせと言ったりしますが、まさにその言葉が当てはまるのがロシアで最も古いサンクトペテルブルグ音楽院になるわけです。その伝統のある演奏法や演出についてはまたの機会にお話したいと思います。

今回のテーマはレッスンの方法について。

4年生になると、教授法という授業があります。弦楽器の先生が教育について語られるのは、日本の授業では珍しいので、貴重な経験でした。

教授法では、何を勉強するのか?

バイオリンを始める時期を考えたり、演奏の仕方をどのように教えるか?世界ではどのように教えているのか?などを学びます。もちろんロシアの演奏スタイルについても学びます。有名なロシアの音楽家たちのエピソードを聞けるのも楽しかったです。

授業を受けているとき、私の先生のレッスンの話題になりました。

教授法の先生が「オフチャリク先生はよく生徒と一緒に弾くでしょ?」と私に言ってきました。

レッスンではよく私と一緒に演奏して下さりました。どうやらこのレッスン方法は古いスタイルらしいのです。確かにオフチャリク先生のアシスタントのサーシャさんのレッスンを受けた時は弾いてはくれませんでした。他の先生のレッスン(とくに若い先生)もそういうことはありませんでした。

でも、結構一緒に弾いてくれると分かりやすく、上手になった感じがして気分がいいのです。
(上手になった感じがして気分がいいのは必要ないかもしれませんが。)すごく効果的な感じがし、私もレッスン時に実践しています。

小さい頃習っていた先生は日本人でしたが、よく一緒に弾いて下さったことを思い出しました。子供なので上手く弾けないので気分さらによくなっていた感覚は今でも覚えています。その先生もルーツを辿っていくとロシアメソッドだったのかな?(現在90歳を越えていらっしゃいます)

教え方というのは本当に難しく、どれが正しいというものでもないので、これからもああでもない、こうでもないと試行錯誤しながら教えていくんだろうな。と思います。

バイオリン講師 澤井亜衣