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今月からバイオリンのオンラインレッスンを始めました。アナログ人間の私は、パソコン教室の先生から教えてもらい、試行錯誤しながら毎回レッスンしています。かなり必死です!

やはり普段のスタジオレッスンとは勝手が違うので、事前の準備やレッスン後のフォローがいつも以上に必要だと実感しています。

生徒さんたちもレッスンを受けるために、楽譜に小節番号を書いたり協力してくれて、とても助かっています。

画面越しだと、伝わりづらい部分もあるので、マッキーペンでとっさの手書きや、カラーペンの使用、姿勢や楽譜をLINEで写メ、良くないところは大げさに体を動かして真似して見せたり、表情はできるだけ豊かに心掛けています。(緊張症なので、これが一番私の課題)

人に伝えることは本当に難しいと改めて思う日々です。

学生の頃、バイオリンのレッスンで、自分はやっていると思っていても人には伝わらないから、大げさにやってやっと相手に伝わるとよく言われていました。

オンラインレッスンとは意味合いが違うかもしれませんが、どんなことにおいても相手への伝え方はとても難しいものだなと思います。経験や知識など色々なものを取り入れ、実行できたら伝え方が上手になっていくのでしょうか?悩みます。

もう少しアイデアを練って、オンラインレッスンに早く慣れるように頑張っていきたいと思います。

バイオリン講師 澤井亜衣

この楽譜は実際幼少期に使っていた楽譜です。

幼児のバイオリンの楽譜

レッスンに行くと前のお姉さんやお兄さんが横文字の楽譜を使っていて、私もああいう楽譜で弾いてみたいなと、とても輸入版の楽譜に憧れていました。

輸入版の楽譜の表紙は色使いもキレイで凝っているものも多いので、今回は代表的な出版社や、お気に入りの表紙を載せてみたいと思います。

この楽譜はニューヨークにあるインターナショナル版の楽譜です。紙が丈夫なので扱いやすいです。曲によって表紙の色が違うのですが、同じ曲でも出版年が異なると色が変わります。下の写真は同じバッハの曲です。

インターナショナルの楽譜

次は、ベーレンライターという出版社のもので、とてもポピュラーな楽譜です。これを持っていると本格的に勉強している気分になります。よく使用される楽譜です。本物そっくりのノートもあります!中は五線紙です。ミニサイズのノートはかわいらしいです。

ベーレンライターの楽譜

ドイツのヘンレ版も同じく人気のある出版社でこちらもノートが販売されています。

ヘンレ版の楽譜

それから、これはハチャトリアン作曲の剣の舞の楽譜です。シコルスキー版です。絶妙な赤の色と剣が題名を邪魔しないように刺さっている感じがカッコイイと思います。

シコルスキーの楽譜

最後はフェイバーミュージック社のヘス作曲のラベンダーの咲く庭でのメインテーマの曲の楽譜です。音楽も美しいですが、ラベンダー色の表紙も美しいです。持っているだけでも気分が上がります。

ラベンダー咲く庭での楽譜

音楽だけではなく表紙まで凝っている楽譜がたくさんあります。これからも大事に使用していきたいです。

バイオリン講師 澤井亜衣

澤井亜衣 バイオリンレッスン

大人のバイオリン教室ノータは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、レッスンについては、すべてオンラインレッスンで行っております。オンラインレッスンの料金や詳細につきましては、お問い合わせフォームからお願い申し上げます。

バイオリン講師 澤井亜衣

ドラえもんに出てくるしずかちゃんとサザエさんに出てくるマスオさんの共通点はバイオリンが弾けることです。あまり上手くはないですけど。

しずかちゃんがバイオリンを習っていることは皆さん知っているのですが、マスオさんがバイオリンが趣味と言うことを意外と知らない人が多いのでブログに書くことにしました。(ちなみにマスオさんは二浪して早稲田大学の商学部に合格しています)

マスオさんのバイオリンの腕前はかなり下手です。ネコのタマも逃げるくらいです。でも家でリサイタルとかやっていた気がします。

調べてみると、バッハとかメンデルスゾーンとか弾いているらしいのですが、実際はよくわかりません。

しずかちゃんもバイオリンは下手な設定になっていますが、ドラえもんが始まった当初はしずかちゃんはバイオリンが上手だったらしいです。何で下手になってしまったのかはよくわかりません。

サザエさんもドラえもんも古いアニメなので、バイオリンのケースも古いです。私が1番最初に使っていたケースがしずかちゃんのバイオリンケースみたいだったので、写真を載せてみます。

昔のケース

現在のバイオリンケースはカバーもついていて、リュックみたいに背負う事ができるのですが、写真の通りカバーもついておらず、持ち手の部分もゴツゴツしていて、持ち運びが不便です。

昔のケース

うろ覚えですが、しずかちゃんは外ではバイオリンのケースを横に持っていた気がします。それしか持つ方法がこのケースだとないからです。

この形のケースをもう街中で見ることはなくなりました。

バイオリン講師 澤井亜衣

バイオリンの練習をしていて曲に対して飽きてしまったり、弾いていても他の事を考えてしまったり。そういうことは正直あります。

でも、なぜかバッハの無伴奏バイオリンのためのソナタとパルティータ(全6曲)はいつ弾いても新鮮味があるのです。下の楽譜はすべて同じバッハの楽譜ですが、出版社によって、指使いやフレーズが違ったりします。比べるのも面白いです。

緑の楽譜の中には自筆譜が載ってます。これも気に入ってます。

バッハの無伴奏バイオリンのためのソナタとパルティータは楽譜を見ると謎解きをしているような感覚になります。見ていると浮き彫りになってくる音符を発見したり、同じメロディが何回繰り返されているのか数えたり。表現がおかしいかもしれないですが、均等のリズムだと楽譜ではなくデザインっぽくてキレイなのです。

ほとんど同じリズムの曲

そして弾いていて無心になれます。心が洗われる?かのようになります。集中も他の曲よりすることができる気がします。本当に不思議です。

バッハは信仰が深かったので、そういうところから、こういう気持ちになるのかもしれません。楽譜を見ていると、音楽を追求しつくた、神に捧げたような崇高な音楽です。

でもたまに人間っぽく感じる温かみのある旋律もあります。
そう思う箇所を弾いてみました。赤で囲んだドとシの音が鼓動のような感じで一定のテンポで刻まれ、私には心地よく聞こえます。(ソナタ2番のアンダンテより)

ずっと弾き続けていきたい曲の一つです。

バイオリン講師 澤井亜衣

私がロシア留学をしたのが2004年の2月から。ソビエトが崩壊して10年以上経っていましたが、やはり日本のように物が溢れているわけではありませんでした。

さすがに食べ物がないなんてことはありませんでしたが、種類が少なかったり、物が少なくて買えないことはありました。

住んでいた寮の近くのスーパーは小さかったので、必要最低限の物しか置いていませんでした。なので、学校が休みの時にマルシルートカ(乗り合いタクシー)や地下鉄に乗って大きなスーパーに買い出しに行くこともありました。

ここで、実際に利用していた大きなスーパー3つ紹介したいと思います。ある程度の土地が必要なので大きなスーパーは郊外にありました。

1つ目はレンタと言う24時間営業のスーパー。大きさはスーパーのコストコくらいでしょうか。ポイントカードを作るとかなり安く購入することができます。お土産のチョコレートやお酒などもレンタで購入していました。

2つ目のスーパーはオーケーです。23時くらいまでやっています。このスーパーもコストコくらいの大きさで、ポイントカードがあります。果物や乳製品など種類が多いスーパーでした。

3つ目はオーシャン。ここは地下鉄の終点にあり、駅から無料の送迎バスがあります。ここは本当に遠かったです。このスーパーは本当に大きいです。店員さんがローラースケートを履いて移動しているくらいなので。ここも沢山品物がありました。

大きなスーパーに行くと、色々な物や種類があり、本当にテンションが上がっていました。大きなスーパーに行くのは楽しみの一つでもありました。ロシアの大きなスーパーで、初めてナスを見た時は「ナ、ナ、ナスがあるー!!」と心の中で叫んでいました。本当に嬉しかったのです。

ロシア生活5年目には、小さなスーパーでも手に入るようになったナス。私が過ごした2004年〜2009年の間でずいぶんと便利になって、住みやすくなりました。

現在はもっと過ごしやすいのかもしれないです。

バイオリン講師 澤井亜衣

私がロシア留学を決めた一つの理由として、ロシア人が演奏するバイオリンが好きだからです。この演奏いいなあ。と思うとロシア人ばかりでした。小さい頃からその傾向があったようですが、自覚したのは高校生の時。さらにロシア人のヴァイオリニスト達にのめり込んでいきました。

ロシア人バイオリニストと言っても、時代や出身地、性格などで演奏スタイルは違いがあるとは思います。でも共通して言えることはとても表現力が豊かなことです。

今回はヤッシャ・ハイフェッツについて書いていきたいと思います。

サンクトペテルブルク音楽院で学んだ、ハイフェッツは現在のリトアニア生まれのバイオリニストです。音楽院の教室に飾ってある肖像画のアウワーに師事します。

小さい頃から天才と言われ、リサイタルも開きます。サンクトペテルブルクにあるフィルハーモニーのロビーに、10歳くらいの時のリサイタルのプログラムが展示されていたのですが、大人顔負けのプログラムでした。

音楽院の大ホールの壁には成績が優秀な人の名前が彫ってあり、その中にもハイフェッツの名前があります。

ハイフェッツの演奏の特徴は何と言ってもテンポの速さです。何でも速く弾く特徴があります。

それから、ハイフェッツは色んな楽器の曲をアレンジしていること。そのアレンジのセンスの良さは素晴らしく、ハイフェッツのアレンジによって有名になった曲もあります。

ハイフェッツがアレンジした楽譜とCD
ハイフェッツがアレンジした楽譜とCD

ハイフェッツはテンポの速さ、テクニックが注目されがちですが、表現が本当にスマートでセンスがあっで意外とゆっくりな曲が私はオススメです。なかなかあの音楽は真似しようと思っても真似できないです。表現の仕方にハッとさせられます。

中でも好きな曲はグラズノフの瞑想曲です。この曲は本当に難しいんです!音がブチブチ切れたり、音色が悪いと言われたり。でもハイフェッツが弾くとキレイな曲に聞こえます。

レコードのプツプツした音もいい味だしてます。

バイオリン講師 澤井亜衣

ロシア料理には欠かせないハーブがあります。それがこちらです。

ディル

ディルです!これを入れればロシアの味になります。ロシア語ではゼレニзеленьと言います。どこでも購入できます。スーパー、市場、路上でもおばあちゃんが売っています。安いです。栄養価も高いということでお医者さんから食べなさいと言われたことがあります。

なぜこれを入れればロシアの味になるのかというとほとんどの料理に使われているからです。スープにパセリみたいな感じで入っていたり、サラダ、ピロシキの具、付け合わせ、ロシア風水餃子ペリメニの上にもかかっています。

そして、ポテトチップスの味にもなっており、ロシア人の家に訪問した時はロシア人はそのまま食べていました。乾燥パセリのようにも売られているディル。最初は匂いが独特で食べれませんでしたが、慣れてくるといつの間にかディルを買い物かごに入れていた自分がいました。(乾燥ディルも購入)

今日はよく見かけるディルの食べ方を紹介したいと思います。それがこちらです。

スモークサーモンとディル

以前、パンを題材にしたブログにバトンというパンが出てきたのですが、そのバトンにスモークサーモンとディルをのせたものです。(日本ではバトンが手に入らないのでフランスパンで)

家庭でも食べますし、カフェでも食べられます。あとは、劇場の休憩時間に食べる軽食として売っています。劇場ではかなり高い値段で売っています。マリインスキー劇場でも販売されていました。みんな休憩時間にあんまり食べませんが。

日本のディルの方が匂いが少ないと思います。土壌の違いなのでしょうか???

バイオリン講師 澤井亜衣

片付けをしていたら、こんなものがでてきました。

ロシアのイースター

これは、ロシアのイースターのタマゴに飾り付けするキットです。そういえばイースターの時期にロシアのスーパーで買った記憶があります。

中を開けると、色々入っていました。

ロシアのイースターキットの中身

タマゴに貼るシールやタマゴの台など。

イースターのたまごの作り方

作り方も書いてある説明書付きです。早速作ってみました。

ロシアのイースターキット

こんな感じになりました。

ロシアのイースターでは、クリーチкулич(カップケーキを大きくした感じ)をお供えし、食べます。

ちょうどイースターの時にカルテットの練習があり、カルテット仲間のロシア人の女の子から色付きのタマゴをもらったことがあります。

ロシアでは大事な行事の一つのようです。

バイオリン講師 澤井亜衣

クラシック音楽の本は専門書っぽい物が多く、読んでいてわかりづらかったり、本が分厚くてなかなか最後までたどり着くのに苦労したりすることがあります。

でも、この本は面白かったなと思えたのが、こちらです。

大作曲家たちの履歴書という本。作曲家の三枝成彰さんが書かれています。

中公文庫からでている大作曲家たちの履歴書という本。一冊の本に有名な作曲家たちが色んな時代からバランスよくピックアップされています。

著者は作曲家の三枝成彰さん。三枝さんの作曲する曲も好きですが、作曲家からみた作曲家として文章が興味深く読めました。

そして何と言ってもこの本のおもしろさとは、タイトルに履歴書とあるように、本当に履歴書風に肖像画と学歴、職歴などが書かれてあること。そのページを見るだけでも、どんな作曲家だったのかがわかります!容姿、死因、人間関係、性格など、まるで身近な存在のように書かれてあるので作曲家に対して親近感が沸いてくるのです。

例えば、作曲家の好きな食べ物がわかっても、あんまり音楽を聴いたり、演奏したりするうえでは必要ではないかもしれませんが、自分と同じものが好きだったり、珍しい物が好きだったりすると、何となく作曲家に対して興味が沸き、クラシック音楽に詳しくなるキッカケになったりするんじゃないかなと思います。

すごくコアな部分も書いてあるのにわかりやすいので、他の作曲家の履歴書も書いてほしいと思っているくらいです。

バイオリン講師 澤井亜衣