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昨年9月に新宿にあるバー、トロイメライで最後に演奏した曲、モンティ作曲のチャールダッシュの映像です。

やはり最後の曲は、華やかなスピード感のある曲にすると盛り上がるので、こういう雰囲気の曲を演奏することが多いです。

以前にも書きましたが、私はとてもアナログ人間なのでコンサートの後にすぐアップしたかったのですが、こんなにも時間がかかってしまいました。

モンティ作曲のチャールダッシュについては前のブログで解説しています。良かったら、見て下さい。

バイオリン講師 澤井亜衣

私は幼い頃、ミュージカル映画「オズの魔法使い」が大好きでNHKで録画したこの映画を毎日見ていました。当時はVHSだったのですが、見過ぎたせいでVHSが壊れ、見れなくなってしまうほどでした。

映画には悪い魔女が出てくるのですが、魔女が怖くて、夢でうなされていたと母が言っていました。(だったら見ない方がいいと思うのですが。)

今でも好きな映画なので、DVDを持っています。DVDには未公開シーンやエピソードもあり、さらに楽しめます。

オズの魔法使いのDVD

ドロシー演じる、ジュディ・ガーランドがとても可愛らしいです。
カンザスの素朴な髪型から憧れのエメラルドシティで美容師さんにオーダーしておしゃれな髪型になるシーンは生き生きとしています。

オズの魔法使い ジュディガーランド

白黒の映像から、カラーになりオズの国に着いたシーンは映像に吸い込まれます。

オリジナル曲もありますが、意外とクラシック曲も使われています。シューマンの「楽しき農夫」やムソルグスキーの「禿山の一夜」など。

「虹の彼方に」は本当に大好きな曲です。今は色々なアレンジでバイオリン譜が出版されています。今回はちょっと雰囲気があるアレンジでCD伴奏つきで演奏してみました。

この曲は大人っぽい曲だったのでカットされかけたらしいです。最初がオクターブ(例えばドレミファソラシドの低いドから高いド)なので歌いづらいと思います。

映画「ジュディ 虹の彼方に」も見てみたいと思っています。

バイオリン講師 澤井亜衣

私は留学中、ウラディーミル・オフチャレック先生という当時音楽院の主任教授に師事していました。

オフチャレック先生は、ロシア人民芸術家という称号を持っていらっしゃいました。ソ連時代に活躍したタネーエフカルテットというカルテットの第一バイオリン奏者で、レニングラードフィルハーモニー(現サンクトペテルブルクフィルハーモニー)のコンサートマスターも務めていました。その時代の常任指揮者は名指揮者のムラヴィンスキー。先生は作曲家のショスタコーヴィチとも親交が深く、ショスタコーヴィチの曲をレッスンする時はさらに厳しくなっていました。

タネーエフカルテットのCD
タネーエフカルテットのCD 一番左がオフチャレック先生です。

先生は音楽家として素晴らしいだけではなく、人としても本当に尊敬できる方でした。

じゃあ何故、こんなにすごい先生に師事できたのか?

それは、自慢できることではありませんが、入試に審査員がオフチャレック先生しかいなかったからです!!(要項には審査員は3人って書いてありましたが、そこはさすがロシア)

1人の先生しかいなかったので、自動的に拾っていただいたのです。私は本当にラッキーでした。試験日がずれていたりすれば、他の先生に師事していたかもしれないのです。こういうのが縁というものなのかもしれません。

私は先生がいなかったらロシアでの留学生活はできていなかったと今でも思っています。

先生の音楽に対する真剣な姿勢、取り組み方は誰にでも真似できるものではありません。

先生はガンでお亡くなりになられたのですが、亡くなられる半年前まで舞台に立ち、私とは2週間前までレッスンをしておられました。

最後の最後まで音楽と向き合うということが、私にもできるのかという不安とちょっと自分に期待しながら、その為に今日も「イテテテッ」と言いながらストレッチポールをコロコロ転がしている私です。

ストレッチポール

バイオリン講師 澤井亜衣

ロシアは意外と24時間営業しているお店があります。

例えば、大型スーパーや薬局など。私が不思議だったのはお花屋さんも24時間だったこと。

何故だか今でもわかりません。でも、ロシアにはお花屋さんがたくさんあります。日本人よりロシア人の方がプレゼントすることも多いのではないでしょうか。

例えばロシアではデートで彼氏が薔薇を一本持っている光景をよく目にしました。美男美女カップルが薔薇を持っていると絵になります。

それから、コンサートなどでもやはりお花をプレゼントします。

ただ気をつけないといけないことがあります。それは、相手にお花を贈る時は奇数本を購入すること。偶数本はお葬式などの時に購入します。

それから、恋人には黄色の花は贈ってはいけません。黄色は別れを意味するからです。昔テレビで日本人男性がロシア人女性の恋人に黄色のバラの花束をあげて怒られていたのを見たことがあります。

あとロシアは包装代が掛かるのでそのまま包装しないで購入する人もいます。私も先生のコンサートにバラだけでプレゼントしました。それでも全然マナー違反にはなりません。

私がロシアで演奏した時にロシア人が菊の花をプレゼントしてくれました。私は日本人なのでどうしても菊の花のイメージは仏花なのでプレゼントされた時はビックリしました。ロシアではブーケの中に菊の花が入っていることが多いです。

国が違うと花の持つイメージも随分変わるようです。文化の違いですね。

学生時代にロシア人の知人が花についての論文を書くということで、韓国人と日本人の私でアンケートに協力したことがあります。

アンケートの内容は、どの花がどんなイメージか?という内容。

ロシアと韓国と日本が唯一、イメージが一緒だった花がバラでした。イメージは愛。それくらい惹きつける魅力的な花なんですね。

バイオリン講師 澤井亜衣

日本では、歌を歌う時にドレミを使って歌うことが多いと思いますが、ドレミファソラシドは日本語ではなく、イタリア語です。

意外とドレミファソラシドがイタリア語だと知っている方は少なく、レッスン中にその事をお話しすると驚かれます。

では日本語でドレミファソラシドは何というのか?ハニホヘトイロハです。私は日本語だととても歌いづらいと思うのです。

例えば、きらきら星をイタリア語で歌うと、ドドソソララソ〜ファファミミレレド〜となり、日本語で歌うとハハトトイイト〜ヘヘホホニニハ〜となります。イが2回続くのも辛いしスッと頭に入ってきません。

おそらく音楽の授業で日本語のドレミファソラシドは習っても日本語では歌っていないと思います。

ではどんな時に日本音名を使うのか?

例えばト音記号です。

ト音記号
ソの部分から書き始めます。

なぜト音記号かというと、ソ(ト音)の場所からト音記号を書き始めるからです。ピアノの楽譜で使用されるヘ音記号も同様にファ(ヘ音)から書き始めます。

バイオリンのレッスンを受けていると、ドイツ音名で日本人の先生は指導することが多いです。ドイツ音名はCツェー、Dデー、Eエー、Fエフ、Gゲー、Aアー、Hハー、Cツェーといいます。英語はドイツ音名を英語読みにすればいいです。

ちなみにロシア音名は、доド、реレ、миミ、фаファ、солъソ、ляリャ、сиシ、доド。あんまりイタリア語と変わらないです。

とりあえず、イタリア語のドレミファソラシドを知っていればいいのかもしれません。

バイオリン講師 澤井亜衣

ロシアには、マルシルートカという乗り合いタクシーがあります。

バス停がなくても、手をあげると、停まってくれて、「ここで降ろして下さい!」と言うと停まってくれるし、値段もバスより少し高いだけなので、とても便利でよく利用していました。

いろんな行き先があるマルシルートカなので、どのマルシルートカがどこに行くかロシア人でさえ把握できていません。

でも、マルシルートカの路線図が売っており、それさえあれば、どこまで行くか知ることができます。売店や本屋さんで購入できます。

それでも把握してなかったりすると、マルシルートカをとめて運転手さんに「〜に行きますか?」と聞いているロシア人達を見かけます。

寮に住んでいた時は、寮の前から154番のマルシルートカで音楽院に通っていました。

マルシルートカの中はラジオがかかっていたり、エンジンの音などでうるさかったりするので、大きな声でハッキリと降りる場所を運転手さんに伝えなければなりません。

発音が悪く、ロシア語もあまりわからない私は何回も恥ずかしい思いをしました。

例えば、前置詞を間違えて「音楽院の上にとまって下さい!」とか。

声がしっかり通らなくて、運転手さんに聞こえなくて、寮の近くで降りるはずが、寮を通り過ごし何百メートルも歩くはめになり、もはや乗り合いタクシーに乗った意味がない状況になったり。

ちょっとロシア語が慣れてきて、ロシア人の真似をしてカッコ良く、違うフレーズで言ってみたら発音が変で、お客さんに笑われたり。

車内で声を出す前はとてもドキドキして誰かがかわりに言ってくれないかなあ。と思っていたものです。

日本でもマルシルートカに関する恥ずかしい思いをしました。

夏休みに一時帰国していた私。

ボーっと路線バスに乗っていました。次の停留所で降りないと行けなかったのですが、すっかりバスの中のボタンを押さなかったので、たまたま誰も降りる人がいなかったのもあり、停留所にバスが停まらなかったのです。ハッと気づいた私は、大声で「降ります!!」と言ってしまいました。バスは停まってくれましたが、とても恥ずかしい思いをしたのと、同時に迷惑をかけてしまいました。

慣れっておそろしいです、、、。

バイオリン講師 澤井亜衣