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気になっているドラマがあります。それがこちらです。

G線上のあなたと私のポスター
駅構内でポスター見つけました。

女優の波留さんが主演のドラマで来週から始まります。バイオリンを弾いている私にとっては、とても気になります。大人のバイオリン教室をテーマにしたドラマだそうです。

なぜこのタイトルなのかネットで調べてみたところ、主演の波留さんが、「G線上のアリア」を聴いて感動し、バイオリンを習うきっかけになったということらしいです。この曲からドラマのタイトルを考えたのかな。と思いました。

主人公の感動した「G線上のアリア」のG線とはバイオリンの1番低い弦のことです。

バイオリンのG線の写真

バイオリンは4本の弦が張られています。右からE線(ミ)、A線(ラ)、D線(レ)、G線(ソ)といい、カッコに書かれた音が鳴ります。G線はバイオリンで1番低いソの音が鳴る弦です。

写真をよく見ると弦の太さは異なり、左にいくほど太い弦だということがわかります。

今回はバイオリンで1番低い音が出るG線の音を載せてみました。ソの音が鳴ります。これ以上バイオリンは低い音を出すことができません。

「G線上のアリア」という曲は、このG線だけを使って演奏するという曲です。G線だけを使わなくても、この曲は演奏できるのですが、G線のみを使うと深みのある音色、そしてメロディを似たような音の質で演奏することができます。ただG線のみを使用した方が左腕を移動させる(ポジション移動と言います)ので難易度が高くなります。

まず、D線とはG線を使ってG線上のアリアを演奏してみます。

次はG線のみを使って演奏してみたいと思います。

音色の違い伝わりにくいかもしれません。長めの音符に違いが出ると思います。

他の弦を使用してもこの曲は演奏はできますが、深い音色や似たような音質にするためにあえてずっと同じ弦で弾くとキレイに聴こえます。この様に、他の曲でも部分的にではありますが、G線のみでメロディを演奏することがあります。楽譜には、そういう時はsul Gと表記されています。この表記があるとずっと G線上で弾かなければなりません。

G線上のアリアの楽譜
赤く囲んだところにsulGと書いてあります。

楽譜はただ音符だけではなく、色々な事が書かれてあります。その色々な表記を頼りに、色々な事を考え、演奏しています。考えながら、演奏する作業は結構楽しいです。

次回もG線上のアリアについて解説していきたいと思います。

バイオリン講師 澤井亜衣

ロシア料理にピロシキという食べ物があります。日本でもパン屋さんなどで見かけた方もいらっしゃるかと思いますが、簡単に説明すると、パン生地の中に具が入っている、いわゆるお総菜パンです。

このピロシキですが、本場ロシアで食べるピロシキと日本で食べるピロシキはかなり違います。ロシア語でピロシキは「пирожки」(複数形)と書き、発音はピラシキーと最後をのばして発音します。ロシア語は単数形と複数形があり、単数形の場合、ピロシキは「пиражок」ピラジョークと発音します。

ロシアのピロシキと日本のピロシキは何が違うか?

春雨は入っていません!

どこのパン屋でピロシキを食べても何故か春雨が入っているのですが、おそらく日本風にアレンジしたのではないかと思われます。
そして、ピロシキの生地は日本では油で揚げていますが、ロシア(サンクトペテルブルク)では揚げずにオーブンで焼きます。

これは、地域によって違うようです。私が住んでいたサンクトペテルブルグはヨーロッパ側だったので、パン生地がオーブンで焼いた物だったのですが、シベリア側の方は、油で揚げるそうです。

サンクトペテルブルグでは油で揚げたピロシキを売っているのを見たことがありませんでした。日本で売られているピロシキはシベリア側から伝わったのかもしれません。(私の勝手な憶測ですが。)

ピロシキはカフェや屋台、音楽院の食堂、美術館等の軽食が食べられる場所などで売られています。ロシア人は小腹が空いた時や、ランチにスープやサラダなどと一緒に食べます。

そして、日本で売られているピロシキは一種類で具材はひき肉ですが、ロシアでは色々な具材のピロシキが売られています。中身はお肉はもちろんのこと、お米、キャベツ、卵、キノコなどがあります。甘いピロシキもあり、リンゴが入っているものもあります。私は甘い物が好きなので、リンゴのピロシキをよく食べていました。キャベツ入りのお総菜パンは珍しいですし、炒めたキャベツが入ったピロシキは甘みがあるのでオススメです。

カフェに入るとパン屋さんみたいに色々なピロシキが並んでいるので、「~入りのピロシキ下さい。」というと、店員さんがお皿にのっけて出してくれます。

ロシアでは、パイやピロシキなどのお総菜パンがたくさん売られており、ロシア人は大好きでよく食べます。

日本で売られているピロシキに近いロシアのお惣菜パンがあります。ベリャーシ「беляш」というもので、揚げたパン生地の中にお肉が入っているパンです。少し油っこいですが、美味しいです。カフェでもよく見かけるので、ロシアに行く機会がありましたら、色々なお総菜パンを食べ比べてみて下さい。

バイオリン講師 澤井亜衣

タンゴの革命児、アストル・ピアソラのドキュメンタリー映画が去年公開されました。

https://piazzolla-movie.jp/

アストル・ピアソラはバンドネオン奏者であり、作曲家。ジャンルは「タンゴ」ではありますが、クラシック、ジャズの要素を取り入れて、独自のスタイルで作曲しました。

クラシックとジャズをタンゴと融合させたこともあり、クラシック奏者が演奏する機会がよくあります。私も演奏します。

以前、アルゼンチンタンゴの演奏会を聴きに行ったことがあるのですが、リズム感や弾き方がクラシックとは異なり、演奏するのが難しそうと思ったことがあります。しかし、ピアソラは色んなジャンルを融合させているからか、主にクラシックを演奏する私にとって、あまり違和感がなく演奏できます。

リベルタンゴは昔、世界的チェリスト、ヨーヨー・マがCMで演奏し、話題になりました。色々な楽器で演奏される、とても人気のある曲です。

リベルタンゴとは、リベルタ(自由)という意味の言葉と、タンゴを掛け合わせた造語です。革命的な音楽を作り出すピアソラにとって、自由は好きな言葉だったんじゃないかなと思います。タンゴは踊りですので、どうしても音楽が二の次になる中で、リベルタンゴは音楽を印象に残させた画期的な作品です。そして、とても情熱的な作品で、音楽に対するピアソラの熱意も伝わってきます。

舞踊音楽は、音楽が二の次になる傾向があるがかもしれません。バレエ音楽などもその一つのような気がします。でも、リベルタンゴのような素晴らしい作品が、舞踊音楽でも素晴らしければ、人気になると示していますし、舞踊と音楽が一緒に表現されることによってできる作品は音楽だけの世界より、さらなる力を与えてくれます。

私が生演奏でリベルタンゴを聴いたのは、私の師である、荒井英治先生の演奏でした。もともとある楽譜に、少し先生のアレンジを加えたリベルタンゴは相当かっこよく、釘付けになりました。そのかっこよさが、頭からずっと離れなかったので、先生にお願いをして、楽譜を貸していただき、そのアレンジをいつも演奏しています。

今日はリベルタンゴ(少し荒井英治編)を載せてみました。ピアノ伴奏は松本日向子さんです。

10月26日(土)12:00から、蒲田にあるカフェクォードにて、リベルタンゴを演奏いたします。奏法もおもしろく、視覚からも楽しめる作品です。お時間がありましたら、是非お越しください。

バイオリン講師 澤井亜衣