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ロシアでは当時、輸入楽譜を購入することはほぼ不可能で、練習する曲は図書館で借りて、音楽院でコピーする。というのが当たり前でした。そのせいかロシア人の学生たちは音階も練習曲も曲もしっかり暗譜しており、比較的得意な感じに見受けられました。

楽譜はなかったものの、基礎的なものはしっかりと教えるのがロシア。音階教本はソビエト時代の楽譜などハッキリと決まったものはなくても、アウワーが音階の教本をたくさん出していることからもわかるように、予備科の試験では全部の調を演奏しなければならないと要項には書かれてあります。(まあ、弾かないのがロシアですが)

ちなみに日本で音階教本で有名なアウワー門下の小野アンナ先生は全くの無名です。(サンクトペテルブルグ音楽院出身なのにもかかわらず、、、。なぜか小野アンナ門下の前橋汀子さんは有名でした)

音階教本
写真のBOOK6からもわかるようにアウワーは膨大な量の基礎練習を作りました。カールフレッシュは購入時期によって色が変わります。一番左がアウワーの弟子の小野アンナの教本。

セヴシックやシュラーディ-クはよく弾きます。学生は廊下でめちゃくちゃ速いテンポでシュラディークを暗譜で演奏しています。指が回る学生は本当に多いと思います。多分このおかげだと思います。

セヴシックとシュラディーク
日本では、シュラディークはセヴシックに比べてやる人が少ないですが、指を動かすのには本当に良い教本です。ハイポジションやG線、2巻では重音になったりと取り組む価値があります。

練習曲ですが、クロイツェル、ドント、パガニーニ、ローデなど一般的なものから、やはりサンクトペテルブルグで後進の指導にあたっていたこともある影響からかヴィエニャフスキーの練習曲も定番です。最近、日本でも注目されてきていますが、マザスもよく弾きます。私はその頃マザスの存在を知らなかったので、楽譜を日本に持ち帰りました。

マザスのエチュード
ロシア出版社のマザスのエチュード。現在は日本の出版社のものもあります。レベルはクロイツェルやローデといった感じで、しっかりと取り組みたい内容です。

とにかく色々な曲を演奏しますし、弾く場所もあります。コンクールや試験の他にも発表の場、安くホールも借りられるので、コンサートも企画しやすいです。

前期は練習曲と曲、後期はバッハのソロバイオリンと曲を試験で弾くので、バッハのソロバイオリンも学校に在籍しているだけでレパートリーになります。

まだまだ音楽教育については書ききれていないことがたくさんありますが、いい意味で驚かされることが多かったと思います。とても充実した音楽教育です。

バイオリン講師 澤井亜衣

生徒さんが、今日はいつも練習している曲ではなく、葉加瀬太郎さんのエトピリカをレッスンしたいということで理由を聞くと、バラエティー番組「世界の果てまでイッテQ」でミヤゾンさんが「エトピリカ」を3ヶ月間練習し、演奏されたとのこと。
私もレッスン後、番組を見ましたが、本当に3ヶ月とは思えない演奏と真剣な姿に感動しました。

「エトピリカ」は海鳥のことらしく、ドキュメンタリー番組「情熱大陸」のエンディングテーマです。
葉加瀬太郎さんというと情熱大陸の方が有名ですが、こちらも人気曲でコンサートや結婚式などでよく演奏します。

ミヤゾンさんは最初から演奏の姿勢もよく、音もしっかり出ていてびっくりしました。番組でも先生が言っていたように、エトピリカは初心者では難しい曲です。でも、演奏されているのをみて、すごい練習をされたのだと思いました。

エトピリカはバイオリンを演奏している人達にとってはかなり有名な曲なので、色々なアレンジをされた楽譜が出版されています。ミヤゾンさんが演奏した楽譜はどんな楽譜かわかりませんでしたが、エトピリカの演奏のポイントについて書いていきます。

まず、とてものびのびとした曲なので、弓をたくさん使って演奏した方が綺麗な音が出ると思います。
それから、ミヤゾンさんの楽譜にはピッツィカートという弦を弾く奏法が記載されているようですが、(私の持っているのにはないです。)右手の弾く人差し指は爪に近い場所より、指のお腹で弾いた方が響きます。ピッツィカートは弓で演奏する時に比べて音が小さくなるので、思っているより大きめに演奏した方がいいと思います。ピッツィカート後のピアノとのやり取りの部分はリズムが面白いので、わかるようにハッキリ演奏するといいと思います。

私もミヤゾンさんの演奏を聴いて弾いてみたくなり、久しぶりに演奏してみました。

ミヤゾンさんが本番で一番困っていたことが、左手が震えてしまって、弓が震え、音にも影響が出てしまったことでした。私も経験があるので、とてもよくわかります。あのシーンを見ていた時は私も手に汗をかいてしましました!
おそらく、バイオリンを人前で演奏したことのある人はこういう経験がある方が多いと思います。世界的なバイオリニストでさえこのような経験があったと話している方も少なくありません。

対処法としてはいくつかあると思いますが、私は本番の一日くらい前からカフェインの摂取を控えます。
弓が震えることに関してアドバイスしている本があるので、こちらを紹介したいと思います。
カトー・ハヴァシュさんの本です。

ハヴァシュ・バイオリン奏法 ―― 力みをとり、あがりを克服するアプローチ対処法

https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AC-%E3%82%AB%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%8F%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%B7%E3%83%A5/s?rh=n%3A465392%2Cp_27%3A%E3%82%AB%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%8F%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%B7%E3%83%A5

練習方法なども載ってます。

芸術の秋、参考にしてもらえれば嬉しいです。

ミヤゾンさん演奏収録後、控室でバイオリンを弾いていましたが弓が震えていませんでした。
私もこういう経験は何度もありました。何でさっき弾けなかったの!?と辛くて悔しい思いをするのです。

ミヤゾンさんの演奏こちらで聴けます。素敵な演奏でした。

https://tver.jp/variety

バイオリン講師 澤井亜衣

バイオリン教室ノータはピアノ伴奏を付けてレッスンをしています。
曲が仕上げの段階に入ったら、私ができる範囲でピアノを弾いて、生徒さんと一緒に演奏しています。

「先生、ピアノ弾けるんですか?」と時々質問をされますが、音楽高校、音楽大学受験はピアノが必須なのです。
もちろん、学校に入ってからもピアノの個人レッスンがあり、試験もあります。最近は音楽の道を志す人が少ないため、ピアノの試験免除なんてこともあるようです。

なぜピアノ伴奏をするかというと、いくつか理由があります。

ほとんどのバイオリン曲が伴奏が付いており、伴奏を付けることにより、一つの完成された曲だと思うからです。
私も学生時代に、先生にレッスンで難しい曲でも伴奏をしてもらい、伴奏と合わせることに慣れて、発表会などにとても役に立ちました。

それから、伴奏と弾くと気分が上がり、楽しい。演奏している実感があります。バイオリンは単音なので、伴奏が入るととても豪華になるのです。小さい頃は伴奏付きだと上手くなったような気がしていました。充実感もあります。

実際、伴奏あり、伴奏なしを少しだけ載せてみたいと思います。

今年、没後100年のサンサーンスの白鳥を少し弾いてみました。

伴奏なし。

伴奏あり。

伴奏のない方が動きがないように感じます。
ピアノ伴奏がある方が、湖の白鳥の動きを助けてくれ、風や太陽の光で反射する水面のキラキラした感じなど、情景が浮かびやすいと思います。

どんな情景が浮かぶかは人それぞれ。それも音楽の醍醐味だと思います。

バイオリン講師 澤井亜衣

今回のブログはマスネ作曲のタイスの瞑想曲について。もとはオペラ「タイス」の曲(間奏曲)ですが、バイオリンとピアノ、もしくはバイオリンとオーケストラで演奏されることがとても多い曲です。

CMでもドラマでも使用され、リサイタルのプログラムやアンコール、CDにもよく入っているため、人気があり有名です。

生徒さんも弾きたいと思っている方が多いので、レッスンもしますし、リクエストも多い曲なのでコンサートでもよく弾きます。

オペラ「タイス」は、修道士アタナエルと遊女タイスの恋物語です。「タイスの瞑想曲」はタイスが改心するシーンで演奏されます。穏やかな曲だと思っていましたが、楽譜を見てみると、楽語(音楽の用語)で激しく、情熱的に等の指示があり、強弱もとても小さく(pp)からとても強く (ff) まで幅があります。演奏時間は5分以上。全体的にゆったりとしているので何となく弾いてしまうとダラダラ聴こえてしまう難しい曲です。

メロディーが繰り返されていますが、ピアノの音が若干違うことにより、雰囲気が変わります。とても気に入っているのでそこを載せてみたいと思いました。

まずは一回目のバイオリンと伴奏

5秒目のところがピアノがレの音

二回目のバイオリンと伴奏

5秒目のところがピアノがドの音

一回目は穏やかな感じですが、二回目は広がりがあるような感じに聴こえます。

一回目はピアノの音がレ(ニ長調1番目の音、主音)でとても大事な音を伴奏の音にしているのですが、二回目は敢えてドのナチュラルにしているところが、不安、不完全な感じ、次に向けての明るい兆しへの音にわかりやすく繋がっていく感じがします。

穏やかなだけではなく、前向きだったり、激しかったり、不安感、柔らかさだったりと色々な感覚が詰まっている曲です。全部弾いてみたので、こちらも良かったらお聴きください。

バイオリン講師 澤井亜衣

アラジンのプラウドオブユアボーイをバイオリンで弾いてみました。

以前この曲についてはブログで書いたことがあります。

映画「アラジン」の未公開曲プラウド・オブ・ユア・ボーイのブログはこちらをクリック

https://nota-violin-lesson.com/blog/?p=2145

ディズニー映画、「アラジン」の未公開曲です。本当はアラジンにお母さんがいる予定だったらしいのですが、登場しなくなり、この曲も未使用となってしまいました。「アラジン」のミュージカルでは演奏されているとのことですが、映画で使用されなかったのは、とても残念なことです。

今回はピアノ譜だったものを元にして、ピアノとバイオリン譜にアレンジしてみました。

バイオリンの譜面はピアノの譜面に比べて少ないです。なのでどうしても弾きたい曲は自分で楽譜を起こしたり、編曲したりしています。

ただ、私は作曲や編曲についての知識が乏しく、時間もかかり、アレンジもあっているのか…。とりあえず完成したので聴いてもらえると嬉しいです。

アラジンよりプラウドオブユアボーイ

バイオリン講師 澤井亜衣

今回、ロシアのバレエ音楽と、グラズノフについて書いていきたいのですが、文章がまとまらなさそうなので、グラズノフだけに絞って書いていきたいと思います。

グラズノフはサンクトペテルブルグ生まれの作曲家で、音楽院でも教えていました。教え子の中にはショスタコーヴィチもいます。音楽院は現在に至るまで優秀な作曲家を輩出しており、私が在籍していた頃もショスタコーヴィチの愛弟子のティーシェンコや、主任教授のスロニムスキー先生の下で学びたい学生達が世界各国からやってきていたので、作曲科のレベルは高かったように思います。

音楽院の大ホールはグラズノフホールとも呼ばれ、実技試験だけではなく、コンサートも行われていました。
卒業式もここで行われます。
大ホールのロビーには、展示品が飾られ、音楽院が所有する音楽家の資料を見ることができます。展示品は年に数回入れ替わり、グラズノフ関連の資料も見ることができます。

バイオリン曲が少ないグラズノフですが、とても色彩豊かな作品でロシアらしい深味のある作品で美しいです。
グラズノフのバイオリンコンチェルトはサンクトペテルブルグ音楽院で教えていた、アウワーが初演しています。

そして今回演奏したライモンダのグランドアダージョはもともとバレエの曲ですが、シンバリストによってピアノとバイオリンに編曲されています。ハイフェッツ、アウワー、モストラス、シェルなどロシア人のバイオリニスト達がこうして編曲してくれるので大編成でなくても弾けるのは嬉しいです。

グラズノフのバイオリン曲を弾いていると(瞑想曲、コンチェルト、ライモンダも含め)なぜか共通して濃い紫色が頭に浮かびます。最初からG線(低い音)から始まり、どろどろしているからなのでしょうか。私は色を想像したりして弾くことはあまりないのですが、なぜかグラズノフだけは私の中で濃い紫色なのです。

バイオリン講師 澤井亜衣

三大アヴェマリアの一つカッチーニのアヴェマリアをバイオリンで弾いてみました。シューベルト、グノー、カッチーニは三大アヴェマリアと呼ばれ、よく演奏されます。アヴェマリアとは、マリアを賛美する曲です。

カッチーニ作曲として有名ではありますが、実際はロシア人作曲家、ヴァヴィロフによるもの。カッチーニ風に作曲したことで近年まで、カッチーニが作曲したということになっていたため、今でもそう呼ばれたり、カッチーニが作曲したものだと思っている方が多いです。

やはり、ロシア人が作曲したからか、三大アヴェマリアの中で一番好きです。

音楽の良さは、季節が感じられたり、時代によって音楽の形式が異なるので、その時代が感じられることです。
また、旋律等で文化や国を感じ取ることができるのも魅力だと思います。

時を感じることはできますが、現在進行形で動いている時の音楽は辛い時もあります。政治や人種等の問題で、音楽の表現の自由を奪われたり、音楽を禁止される時代もありました。
そして、私が音楽を通して今感じることは、曲のイメージが自分の中で変わってきているということです。

私は敢えてコロナウイルス感染症について積極的にはブログに書きませんでした。私が書かなくても、コロナの事はたくさんの情報があります。できる範囲で、できるだけ普段通りの生活、できるだけ楽しめるブログを書きたかったのです。

一番最初にアヴェマリアについてクリスマスになるとよく演奏されるので、季節を感じて欲しいと思い、書くことにしました。それが今はアヴェマリアは、医療従事者、コロナで亡くなった方、コロナで苦しんでいる方の為に音楽家が弾いているのです。一年以上もです。そして、私も弾き続けています。

おそらく、アヴェマリアを弾くと、クリスマスの事だけではなくコロナの事も私は今後思い出すことになるのだと思います。コロナ禍で、役に立ちたいと思いますが、役に立っているのかわかりません。でも、お客様や生徒さん、エッセンシャルワーカーの方々にまで私は励まされ仕事をし、生活をしています。

少しでもこの曲をきいて、いい記憶が思いだされたり、これから先、楽しいと思える場所でこの曲演奏されることを祈ります。

イコン

バイオリン講師 澤井亜衣

1年ぐらいロシアの音楽を弾いていなかったのですが、やっぱりロシア音楽は好きですし、原点に戻りたいという思いでシェラザードを載せることにしました。

ロシアの作曲家リムスキー=コルサコフはサンクトペテルブルグ音楽院で作曲を教えていたこともあり、音楽院の横には像があり、音楽院の正式名称はリムスキー=コルサコフ記念サンクトペテルブルグ音楽院と言います。

リムスキー=コルサコフの像
リムスキー=コルサコフの像

ヨーロッパに比べてまだまだ音楽のレベルは低かったロシアですが、19世紀後半、ロシア五人組と呼ばれる作曲家達が大活躍します。その中の一人がリムスキー=コルサコフです。
リムスキー=コルサコフはサトコ、雪娘、など民族的な音楽をたくさん生み出します。
「アラビアン・ナイト」のヒロインの名前をとった交響組曲シェラザードも代表作の一つです。

オペラ「サトコ」より
オペラ「サトコ」より

物語を簡単に説明すると、シャーリアル王が溺愛の妃に裏切られた為、妃の首を刎ねます。それからは、新しく妃をむかえては、首を刎ねていきます。何人目かの妃のシェラザードは才色兼備の女性で、王におもしろい話を聞かせるので、次第に惹きこまれて、女性に対する復讐心がなくなり、シェラザードを愛するようになるというお話しです。

話の最初が恐ろしすぎますが、これくらい強烈な物語でないと作品として残らないのかもしれないです。

今回はシェラザードからアラブの歌(クライスラー編曲)を弾いてみました。ストーリーがあるので音楽が聴きやすいかもしれないです。バイオリン独奏ですが本当はオーケストラ編成なので、少し寂しい感じもします。

サンクトペテルブルグには今もリムスキー=コルサコフの住んでいたアパートがあり、博物館になっています。
一度訪れたことがありますが、そのままの状態で不思議な感覚でした。そこには小さなサロンがあり、コンサートもやっています。こういう見どころもあるサンクトペテルブルグです。

バイオリン講師 澤井亜衣

アッコーライのバイオリンコンチェルトを載せることにしました。

新しいバイオリン教本の4巻に載っている曲で、バイオリンを習っている方はレパートリーの一つなのではないでしょうか。私も弾いたことがありますし、コンクールの課題曲にもなったため、思い入れのある曲です。コンチェルトといってもブラームスやチャイコフスキーなどよりは優しいですし、アッコーライという作曲家があまり有名ではないため、あまり録音やコンサートで演奏されません。でも、私はバイオリンの良さが生かされていて、華やかですし、好きな曲です。

こういう曲は残念ながらバイオリンをやっていないと触れる機会が少ないので、アッコーライを勉強していた時に音源も少なくてイメージがつかめませんでした。少しでも役に立てればと思い、載せることにしました。私が弾いたピアノ伴奏の音源で弾いてます。

バイオリンを習っている人、習っていない人でもいい曲だなと思ってくれたら、嬉しいです。

ロシア留学中にアッコーライのバイオリンコンチェルトのコンサートを聴きに行ったことがあります。演奏していたのは、音楽院で教えているパーベルポポフ先生。その時はアッコーライの生演奏が聴きに行きたくて演奏者は知らなかったのですが、のちにペテルブルクフィルのコンサートマスターで、私の室内楽の先生の旦那様だということを知りました。そして、私は室内楽の先生がピアノだったため、バイオリンのわからないところは、ポポフ先生にお世話になることになります。

ロシアの演奏会ではヴィオッティやシュポアなど生演奏で聴くことができたのはとても貴重でした。幼い頃に弾く曲を演奏家が生演奏で伝えていくことも本当に重要だと思います。チケットの売れ行きのことを考えるとこういう曲は演奏会不向きかもしれません。でも、憧れの演奏家が自分が練習している曲を演奏してくれるのは励みになるのではないでしょうか。ポポフ先生のアッコーライを聴いた時、貴重な演奏は本当に嬉しかったです。

いい曲、珍しい曲は紹介していきたいと思っています。

バイオリン講師 澤井亜衣

のだめカンタービレというマンガがあるのをご存知でしょうか?

音大を題材にした漫画でとても人気があり、上野樹里さん主演でドラマ化もされました。

クラシック音楽を題材にした、ドラマやアニメ、漫画などはたまにありますが、のだめカンタービレほどリアルなものを見たことがありません。感情移入し過ぎて見るのが辛くなるほど。でも面白いからと姉にすすめられたので見ることに。

俳優さんも楽器の持ち方が本格的ですし、ケースも音大生がよく使っているケースを使用、そしてロケも実際の音大を使っていたりと、細部までこだわっていました。

もちろんドラマの内容も、オーケストラにはSオケ、Aオケ、Bオケがあったり、コンクールや音大生特有の悩みなど本当にあるよね、こういうこと。と思いながらみていました。

今回は、実際にあったのだめカンタービレと似たようなエピソードを紹介したいと思います。

水川あさみさん演じる清良はバイオリン専攻の学生なのですが、首を寝違えてバイオリンがうまく弾けず、コンクールで優勝を逃すというシーンがありました。

ロシアで寮生活を送っていた私もしょっちゅう首を寝違えてバイオリンを弾く時にすごく痛いことがありました。ロシア寮のベッドはとても古く、ソビエト製。ソビエト連邦のベッドは何故か小さくて(私は身長159センチ)私でも長さが物足りないと感じたくらいでした。ベッドのマットレスはボロボロでべコンべコン。色は黄ばんでクリーム色ではなく、古過ぎて黄土色でした。たぶん、はたくとパフッ!っと埃がでてきそうなので、こわくて、はたいてないです。

そんなベッドだったので、よく首を寝違えていました。

寝違えた時、薬局で買っていたのが、唐辛子の絵が書いてある湿布。一枚から購入でき、値段も100円もしなかったと思います。ピアノ伴奏者のインガさんに相談したら教えてくれました。

いざ、購入して貼ってみると、、、。

10分もしない内にヒリヒリしてきてめちゃくちゃ痛い!剥がして拭いてもヒリヒリ感がとれない!さすが唐辛子!涙目で我慢。でもそうこうしているうちに治るという優れものです。

辛いけど、すごい効きました!

最後は湿布薬の話になってしまいましたが、音大生の世界を知りたい方はのだめカンタービレを見るといいと思います。でも時代が変わってきているので、オーケストラは現在必修科目ではなかったり、ちょっと今の音大生の世界は変わってきているかもしれません。

バイオリン講師 澤井亜衣