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ロシア出身のソプラノ歌手、アンナ・ネトレプコがやってきます。

アンナ・ネトレプコ日本に来日

サンクトペテルブルグ音楽院の出身で、今では世界的なソプラノ歌手になりました。ソチオリンピックで歌っていたので、知ってる方は多いのではないのでしょうか?とても人気な歌手です。

サンクトペテルブルグ音楽院の目の前にマリンスキー劇場という主にオペラとバレエを上演する劇場があり、音楽院を優秀な成績で卒業した音楽家は、マリインスキー劇場の歌手として活躍している方が多いです。ここでソリストとして抜擢され、劇場の総責任者のゲルギエフに認められると、演奏旅行をする際に同行し、成功を収めると世界中で人気になります。美貌と実力を兼ね備えた方達が多く、アンナ・ネトレプコもその一人。私が留学していた頃でも世界ですでに人気でほぼロシアにおらず、特別な演奏会のみネトレプコが登場していました。同じ演目でもネトレプコが出る時と出ない時ではお値段がかなり違いました。

アンナ・ネトレプコ戦争と平和
プロコフィエフの「戦争と平和」のポストカード。

女優さんと言ってもいいくらい綺麗な方です。アンナ・ネトレプコの「戦争と平和」のナターシャ役には、かなりの定評がありました。

ロシアオペラはあまり日本では馴染みがないかもしれませんが、聴く価値はあると思います。
ということで、どんなものがおススメか書いてみました。

☆歴史好きな方におすすめ

・ボリス・ゴドノフ、イワン・スサーニン、セミョーン・カトコ、ホヴァンシチナ。

☆ロシア文学がお好きな方におすすめ

・エフゲニー・オネーギン、鼻、戦争と平和、スペードの女王。

☆幻想的で華やかで、わかりやすいのがいい方におすすめ。

・サトコ、雪娘、ルスランとリュドミラ、イーゴリ公

☆現代音楽や奇抜さを求める方におすすめ。

・3つのオレンジへ恋、鼻、ムツェンスク群のマクベス夫人。

☆オペラにあるよくありがちなドロドロな恋愛ものを観たい方におすすめ。

・ムツェンスク群のマクベス夫人、エフゲニー・オネーギン

私がおススメするロシア人歌手はイリーナ・マターエヴァさんです。

当時、マリンスキー劇場のアカデミーという若手のオペラ歌手として活躍していました。
エフゲニー・オネーギンのタチアナ役がぴったりでした。この方も本当に綺麗な方です。
マターエヴァさんが本当の少女のようで、感動したのを覚えています。
youtubeにありました!

マターエヴァさんのエフゲニー・オネーギンの「手紙の場」は惹きこまれます。

バイオリン講師 澤井亜衣

音階教本最近は色々あり、何を選べばいいのか悩んでしまうかもしれません。

今回紹介するのは、カールフレッシュが書いたスケールシステムです。https://www.amazon.co.jp/%E5%BC%A6%E6%A5%BD%E5%99%A8-%E6%A5%BD%E8%AD%9C%E3%83%BB%E6%95%99%E6%9C%AC-%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E9%9F%B3%E9%9A%8E%E6%95%99%E6%9C%AC-%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5/dp/B00FYIVHAA

こちらは、フィッシャー版。私が購入した時はマゼンタっぽい色でしたが、現在はロイヤルブルーです。インターナショナル版も購入する年によって色が変わることがあるのですが、何ででしょう?

カールフレッシュ音階教本
カールフレッシュ音階教本

もっと前はあずき色?みたいな感じ。姉から借りました。

リース&エルラー社のは日本語で書いてあるので便利かもしれません。

ユダヤ系ヴァオリニスト、カールフレッシュはイダ・ヘンデル、ジネット・ヌブー、シモン・ゴールドベルクなど名ヴァイオリニスト達の先生でもあります。おそらく素晴らしい教育者だったのでしょう。

タイトルにもあるように分厚いです。

カールフレッシュの音階教本
音階だけで何と厚さは1.3cm。重さは0.52キログラム

ページをめくると、

カールフレッシュ音階教本

黒くて、難しそうでやる気失います。
本当に難しいです。勉強でいうなら、一番難しい参考書を解くとでもいうのでしょうか?

東京藝術大学の入学試験、国際コンクールでの課題になっているこの教本。いかに重要でレベルが高いかわかるかと思います。

教本の特徴として、重音の音階がとても充実しているということ。重音は1小節弾くだけでもとても効果があると思います。(6番から10番)

5番は必須ですが、是非やっていただきたいのが1番です。G線のハイポジションで弾く音階は本当に難しいです。最初弾いた時、全く音にならなかったです。ハイポジションのG線は他の絃のハイポジションに比べ音が出にくいので、練習しないと良い音色にはならないと思います。しかし、ラヴェルのツィガーヌ、G線上のアリア、サンサーンスのヴァイオリンコンチェルト等聴かせる曲はG線のハイポジションで弾かなければなりません。

この分厚い教本、どこから手をつければいいのか?カールフレッシュは毎日違う調を弾く事と記していますが、それはかなりの上級者の練習方法かなと思います。音程がおろそかになり、雑に練習しそうだからです。しっかり音程を身に着けるためにはまずは5番、そして重音を弾き、少しずつフラットやシャープの数が増える調を練習していくのが初級から中級者の方の練習方法だと思います。人によって苦手な音階も違うので先生にアドバイスをいただきながら、取り組むといいと思います。

これが完璧に弾けたら鬼に金棒です!

バイオリン講師 澤井亜衣

私がロシアに留学していた時代はソビエト崩壊から10年くらいたってからでした。

ソビエト時代の音楽教育は、とてもレベルが高かったと言われています。
その時代の厳しい音楽教育を受けてこられた音楽家がサンクトペテルブルグ音楽院で後進の指導にあたっていました。私の習っていたオフチャリク先生はご高齢で、ショスタコーヴィチやムラヴィンスキーと親交が深かったといえば、何となく先生の若かりし頃の時代がどんなだったかわかるかもしれません。

サンクトペテルブルグ音楽院はロシアで最古の音楽院でとても伝統のある学校ですが、その一方で時代にそぐわないこともあります。良いも悪いも背中合わせと言ったりしますが、まさにその言葉が当てはまるのがロシアで最も古いサンクトペテルブルグ音楽院になるわけです。その伝統のある演奏法や演出についてはまたの機会にお話したいと思います。

今回のテーマはレッスンの方法について。

4年生になると、教授法という授業があります。弦楽器の先生が教育について語られるのは、日本の授業では珍しいので、貴重な経験でした。

教授法では、何を勉強するのか?

バイオリンを始める時期を考えたり、演奏の仕方をどのように教えるか?世界ではどのように教えているのか?などを学びます。もちろんロシアの演奏スタイルについても学びます。有名なロシアの音楽家たちのエピソードを聞けるのも楽しかったです。

授業を受けているとき、私の先生のレッスンの話題になりました。

教授法の先生が「オフチャリク先生はよく生徒と一緒に弾くでしょ?」と私に言ってきました。

レッスンではよく私と一緒に演奏して下さりました。どうやらこのレッスン方法は古いスタイルらしいのです。確かにオフチャリク先生のアシスタントのサーシャさんのレッスンを受けた時は弾いてはくれませんでした。他の先生のレッスン(とくに若い先生)もそういうことはありませんでした。

でも、結構一緒に弾いてくれると分かりやすく、上手になった感じがして気分がいいのです。
(上手になった感じがして気分がいいのは必要ないかもしれませんが。)すごく効果的な感じがし、私もレッスン時に実践しています。

小さい頃習っていた先生は日本人でしたが、よく一緒に弾いて下さったことを思い出しました。子供なので上手く弾けないので気分さらによくなっていた感覚は今でも覚えています。その先生もルーツを辿っていくとロシアメソッドだったのかな?(現在90歳を越えていらっしゃいます)

教え方というのは本当に難しく、どれが正しいというものでもないので、これからもああでもない、こうでもないと試行錯誤しながら教えていくんだろうな。と思います。

バイオリン講師 澤井亜衣

ウクライナのオデッサ出身のバイオリニスト、アナスタシア・チェボタリョーワ氏。
小さい頃から優秀で、更なる技術習得のため、モスクワに移り住み、チャイコフスキーコンクールで最高位を受賞します。

オイストラフやリヒテル、ウクライナ出身の音楽家たちはロシアに渡り、音楽を極めてきました。

アナスタシア先生が日本に住んでいたこともあり、学生時代に3年程、教わりました。

アナスタシア先生のアルバムにはロシア民謡が入っているのですが、その中でもポーリシュカ・ポーレは本当に美しく、先生の演奏によってこの曲が好きになりました。

アナスタシア・チェボタリョーワ

友人と先生のポーリシュカ・ポーレを聴いていると、
「アナスタシア先生は、辛い経験をしたことがあるっちゃ」
と私に言ってきました。

先生の心に響く演奏と、友人のその言葉を聴き、そんな風な演奏でき、そんな事が感じ取れる友人のような人間になりたいと強く思ったものです。

その時、先生にポーリシュカ・ポーレが弾きたいとお願いをしたら、楽譜を貸してくださりました。
それから20年近く経ち、留学したり、引っ越しをしたりと楽譜を整理する機会があったのですが、
楽譜がどっかにいってしまい、探しても探しても見つけられませんでした。

しかし、たまたま掃除をしてみたら、見つかりました。
ロシアのウクライナ侵攻から8カ月以上。長引くにつれ、報道は少なくなり、少しずつ忘れかけてる中での楽譜が見つけた時は、何か訴えかけているようにも感じました。(スピリチュアルとか占いとか信じる方ではないですが)

もちろん、日本でも様々な事件等があり、他の国の事まで考えられず、なんて正直ありますが、考えられる時は考えようと。そしてこの曲に取り組むことにしたのです。このCDでは弦楽四重奏とピアノとバイオリンソロ(アナスタシア先生)の編成ですが、少しアレンジして、バイオリンとピアノで弾いてみました。

今だったら、この曲は収録していたんだろうか。と思ってしまいます。

この間ニュースでウクライナ人の若いバイオリニストがインタビューで「ロシアとウクライナは兄弟みたいだったのに」と言っていました。
またウクライナ人が音楽を色々な国で学べる時がやってくるのを願っています。そしてロシアでお世話になった先生方、先輩や友人が色々な国で演奏できることを願っています。

バイオリン講師 澤井亜衣

今回は音階教本について。

私は正直、音階は好きではないのですが、やはり音階は基本中の基本。
上達するためには音階は欠かせません。

音階教本は何を使用すればいいのか?
教本の特徴についても書いていきたいと思います。

音階であればどんな教本を使用しても構わないというのが持論です。
根本的にはさほどかわらないですし、ちゃんと弾ければ最終的にはたどり着く場所は同じだと思います。

しかし音階にもレベルがあり、自分の今できる範囲での音階を取り組んで欲しいです。レベルが高すぎると何の為にやっているのか、無意味になってしまいます。

今日紹介するのは、小野アンナ先生が書いた音階教本です。

小野アンナ音階教本
アマゾンでも売ってます。
調性の表
これは便利な調性の表。後ろのページに載ってます。

サンクトペテルブルグ音楽院出身の小野アンナ先生は音階が大好きなアウワーのお弟子さんです。チャイコフスキーのバイオリンコンチェルトを演奏不可能と言ったアウワー。アウワーの教本を見る限り弾けないレベルではないと思いますが。


サンクトペテルブルグ音楽院に試験では音階の試験が全調あります。(小野アンナ先生は日本で過ごされていたせいか、ロシアでは無名)それくらい学生さんも音階は練習してます。

この教本の素晴らしい所は、初心者からプロまで使える一生ものの本だということ。
第一ポジションで弾けるものもあればハイポジションの音階まであり、4オクターブまであります。
カールフレッシュにはありませんが、シャープ6つの音階があることもこの教本の特徴の一つ。

これ最初必要かな?と思ったのですが(フラット6つと同じになるので)指使いが違いますし、結構貴重な音階だと思います。


それから、2オクターブの練習になると最後に和音がついてくるのも小野アンナの音階教本の特徴です。バイオリンの先生によってはそこは弾かなくていいよ。と言われるようです。音階の練習だからかもしれません。でもこれが意外と役に立ちます!ポジション移動できていても和音できない人結構多いです。それは、曲の中でいつも入っているものではないからです。忘れてしまいます。(ピッツィカートもこの部類)毎日練習する音階教本に入っていれば、曲に重音や和音が入っていたとしても比較的上手くこなせます。たかが一個の和音と思うかもしれませんが、これが本当に今後の感覚が養われていくようで、私としては弾いてもらいたいです。

小野アンナ音階教本
これが結構大事です。パッと弾けない方多いです。

ロシアの留学時代、レッスンでできないと、

「音階やってるか?」

と言われました。

何回言われたことやら、、、。

音階はゆっくり練習がおすすめです。

バイオリン講師 澤井亜衣

先日、大人のバイオリン教室ノータの発表会を開催しました。

発表会プログラム

発表会ではありますが、プログラムはコンサートとしています。あんまり発表会という言葉が好きではないのと、やっぱり皆さんに楽しんで聴いてもらったり、コンサートということで気持ちを高めてもらいたいという気持ちも込めて、毎回コンサートと言ってます。(生徒さん達には言ってないので、全く伝わっていませんが、勝手な私のこだわりです。)

師事した荒井先生も発表会という言葉は好きじゃないと仰っていました。なので私も荒井門下発表会に出たときは、先生のカルテットにちなんでアンモルゴーアコンサートというネーミングでした。(ユーモアのある方なのです)こういうお考えの先生、結構いらっしゃるのではないでしょうか?

コロナ禍ではありましたが、希望者全員が発表会に参加できたことが何よりでした。

発表会を開催するのは色々大変ですが、終わるとやって良かった!という気持ちになります。生徒さんたちのモチベーションにも繋がりますし、発表会に参加すると必ず誰でも上達するからです。
今回もやって良かった!と思いました。色々今回もハプニングはありましたが、あたたかく生徒さん達が見守ってくださいました。本当にありがとうございます。

ファツィオリのピアノ
ファツィオリのピアノ。
会場によっては珍しいピアノと合わせられるのも楽しみの一つ。

お子様も参加しましたが、8割くらいが成人です。
発表会の8割が大人というのは珍しいかもしれないですが、大人のバイオリン教室なので大人がメインでした。
中々、生徒さん達の演奏を聴く機会がないので、皆さん演奏前後、熱心に聴いていました。
向上心、やる気、音楽好きの方達のパワーは凄まじく、集結すると本当に濃かったです。
とても内容のある発表会となり、私も刺激を受けました。

発表会は、普段のレッスンでは経験できない緊張感や非日常的な事(例えば、ドレスアップしたり、プロの方に写真を撮ってもらったり。)を経験することができます。終わった後の達成感もいいものです。

こうしてみると、音楽って日常生活から非日常まで関わってるなあと思いました。

当日は朝起きると首を寝違えていました。(講師演奏もあるのに、こういう時に限って。そんなもんですね)

コロナが終息したら、今回はソロのみだったので、弦楽合奏や二重奏等の発表会、ある作曲家だけに特化する発表会、生徒さんたちが弦で伴奏して、その伴奏に生徒さん達がソリストで順番に演奏していく発表会をやってみたいと夢もふくらみました。

この発表会の経験をしっかり次回に活かし、より良い発表会になるよう、頑張っていきたいと思っています。

伴奏してくださった、阿久津先生、田中先生ありがとうございました。

大人のバイオリン教室ノータの発表会。澤井亜衣と阿久津麗
阿久津先生と(後ろの手にはマスク)
バイオリン教室ノータの発表会
田中先生と

バイオリン講師 澤井亜衣


先日、レッスンを受けに行ってきました。
教えることが増えるにつれ、色々と考えるようになり、このままで大丈夫だろうか?
と思い、先生に連絡を取ったところ、快く引き受けて下さりました。

それから、とある場面で、上司と部下の関係性を見たときに上司がすごい人格者で、顔にも表れており、まるで七福神のような表情で徳のある方でした。こういう環境で働けたら幸せだろうな。と思ったのもレッスンを受けたキッカケです。
フリーランスで働く人が多い音楽業界は学校を卒業したあとは、他の業種に比べ、先輩や上司、先生などにアドバイスをいただく機会は少ないと思います。その分、しっかりと学校で学ぶのかもしれませんが。

最近教える時に何を考えるのかというと、生徒に対し、

自分の考えを押し付けていないだろうか?
求め過ぎではなかろうか?
柔軟性が失われていないだろうか?

最終的には、

全部大丈夫か???

となってしまい、とりあえずレッスンに行ってみました。

久しぶりのレッスンで本番より緊張し、前の日はソワソワして眠れませんでした。

私の生徒さんもレッスンで緊張するという方がいらっしゃいますが、やっぱり緊張しました。
カフェインもとらなかったり、ストレッチしたり、それなりに努力はしたのですが。

レッスンを受けてみると、初心者か?って思うくらい、楽器の持ち方、音の出し方を直されました。
結構凹みましたが、教える時の参考にしたいと思います。

留学先のレッスンでアドバイスをもらった時「今後、亜衣が教える時にこの箇所で困っていたら、こういう風に教えるといいよ。」と言われたことがあります。その時は実感がわかなかったですが、
今、習っていた時と同じアドバイスをする時があり、何とも不思議な気分です。

バイオリン講師 澤井亜衣


今回はバイオリン のテクニックについて書いてみます。

バイオリン は他の楽器に比べたら色々なテクニックがあると思います。その中の一つにスラースタッカート(ワンボウスタッカートともいいます)というものがあります。一弓でスタッカートを連続して弾くという奏法ですが本当に難しいです。結構曲の中に出てくるので、マスターしなければならないですし、できてもスピードが出なかったり、ダウン(下げ弓)やアップ(上げ弓)によっても難しさが異なりかなり辛いテクニックです。

私は正直できません!

小学生の時から練習しているのにできません。色んな先生から教わっても無理でした。

色んな言い回しで教えて下さり、何回も弾いて見せてくれた先生達ですが、できなかったので本当に申し訳なかったです。こんなにできないものかと。この奏法が大嫌いでスラースタッカート恐怖症です。

ただ憧れの曲は、スラースタッカートが入っているというのが現実。それだけ、このテクニックはカッコイイのです。

色々質問してみたり、本を読んだりもして、自分なりに研究してみてわかったことは、

①できる人は練習しなくてもできるテクニックであり、できない人はトコトンできないということ。

②バイオリニストの天満敦子さんはコンクールでたまたまスラースタッカートが弾けて受かったこと。

③ロシア人の先生曰く、12歳までにマスターしないと弾けないとのこと。(これを知った時、すでに私は22歳でした。)

➃オイストラフは苦手だった。(アナスタシア先生はオイストラフはできなかったのよ。と言っていました)

恩師アナスタシア先生もできなかったので、見せ場であるスラースタッカートを一弓ではなく、思い切り弓を切って弾いていました。先生はできないテクニックの長時間練習は意味がないのでその分、他の場所を練習した方がいいという考え方でした。でも、それはチャイコフスキー国際コンクール最高位を獲ったアナスタシア先生だから通用するのであり、私は練習をして今に至ります。

最近、少しですがスラースタッカートができるようになってきている感じがします。その一つの理由にダンベルで鍛えたからなんじゃないかなと思います。この2、3年軽いダンベル運動を少しですが続けていました。そうしたらできるようになってきました。でも運動をサボるとまたできなくなったので効果があるのではと思っています。スラースタッカートで筋肉量が落ちたかわかりそうです。それからダンベル運動をした後にスラースタッカートを弾いた方が良く弾けるような気がします。理由はよくわかりませんが。

何となくですが、スラースタッカートは男性の方が上手な方が多い気がします。筋肉が関係しているとすれば、筋肉量が男性の方があるので納得です。

ここで、少しできたスラースタッカートの成果をお聴き下さい。

サンサーンスの序奏とロンドカプリチョーソのスラースタッカートより。

これでも以前に比べたら良くなったのです。

スラースタッカートと言えば、ハイフェッツだと思います。本当に素晴らしいです。ポーカーフェイスでなんてことなく弾いているので、難しさを感じさせませんが本当は難しいということをわかっていただきたいです。すごい人が弾くとこうなります。ここまでくると凄すぎてもはや参考になりません。

あとは五嶋みどりさんも、ヴィエニヤフスキーのコンチェルトのダウンから入るスラースタッカートも圧巻でした。普通の人はこの部分をアップから弾くのですが、さすがみどりさん。

今回はコアな内容なので、よくわからなかった方もいるかもしれませんが、このテクニックで困っている人の参考になればいいなと思います。

バイオリン講師 澤井亜衣

レッスンではクラシックを教えることが多いのですが、その他のジャンルをレッスンすることもあります。

バイオリンを上達する方法の一つとして、好きな曲を演奏することだと思います。今まで、やる気のなかった小さな子供達が好きな曲になった途端に練習をするようになり、上達するようになったのを幾度もみてきました。どう考えても、今やってるクラシックの教則本より難しいのに、アニメソングや駅メロやゲーム音楽の方が上手に弾くのです。本当に不思議です。

やっぱり好きなものにはかなわないな、と毎回思います。

もちろん大人の方も同じことで、好きな曲の方がやる気が出て練習量も増えると思うので、出来る限りご要望に沿ってレッスンしています。

私はクラシック以外のジャンルはあまり詳しくないので、生徒さん達に教えてもらってます。

今回載せた曲はスーパーマリオオデッセイエンディング。

男の子の生徒さんから弾きたいと言われ、聴いてみたら、私が気に入ってしまいました。

とても壮大な音楽で、冒険してるような感覚になります。エンディングなので、ゲームの達成感とかゲーム中のシーンの回想なのか、このゲームをしたことがないので、ちょっとよくわからないのですが、ゲームしてなくてなくても気に入ったので、二重奏にしてみました。

もちろん男の子1人で弾いても良かったのですが、オリジナルの壮大な感じを残したかったのと、まだファーストポジション(出せる音が限られます)しか弾けないので、全部この曲を弾くにはサポートしてくれるような人がいたらと思ったからです。

ということで、男の子ができるだけ弾けるようにファーストバイオリンはファーストポジションのみにして、そして伴奏が複雑にならないようにしてあります。

まずはオリジナルがこちら。

そして2台のバイオリン にアレンジしたもの。

セカンドバイオリンを弾いて録音したものに、ファーストバイオリンを合わせて弾いてみました。

ちょっとテンポが遅かった、、、。

小さい頃は弾きたい曲があっても技量が追いつかないので、諦めなきいけない曲がありました。上手になったら弾きたいと思っていたものです。

少し工夫してあげれば、弾くことができたり、抜粋して弾いたりすれば、結構色々弾ける曲ってあるので、更に音楽に興味を持ってもらえればと思います。

オーケストラ版に比べれば、スケールが小さくなったかもしれませんが、1台よりはマシかなと思います。

最近マリオを編曲していたからか、ラヴェルの「ツィガーヌ」が更にゲーム音楽に聴こえます。

バイオリン講師 澤井亜衣

youtubeはとても便利です。マニアックな曲も検索したら聴けるし、マスタークラスも聴けるし、コンクールや廃盤になったCDも聴けます。本当に便利です。色々な角度から練習ができます。

最近はピアノ伴奏のyoutubeも非常に増えました。有名な曲だったらいくつかアップされているので、自分に合う伴奏を選ぶことができます。

今回はそんなyoutubeの伴奏を使用して、ブログに載せてみました。

曲はクライスラーの愛の喜びです。どこかで聴いたことがあるかもしれません。リクエストにも多い曲ですし、バイオリン必須です。でも学生時代には真剣なレパートリーとしてやらないのです。エルガーの愛の挨拶もそうです。本当に社会人になって良く弾く曲は、学生時代には真剣に取り組まない方が多いと思います。もっとやる曲(テクニックのある曲とか、長い曲とか)に追われているせいだと思いますが、今、思えばしっかり先生に習いたかったと思う曲です。なので、現役の方は小品もしっかりレッスンで受けることをおすすめします。

タイトル通り、明るくて、楽しくて、優雅な曲ですが、弾いている方としては、喜びどころが、く、くるしい、、。音程や優雅さや、あの三拍子の独特のリズム。すごく弾きにくいです。これをいかに軽く聴かせるか。優雅に聴かせるか。弾いてみます。

今回使用したピアノ伴奏はこちら

急に伴奏ピアニストと合わせるよりは事前にyoutubeを使用することで、全体の流れが把握できて良いと思います。ただ、伴奏者はバイオリンに合わせてくれますがyoutubeは合わせてはくれないので、自分が合わせないといけません。こういう愛の喜びのようなくだけて弾く曲はたんたんと弾かなくちゃいけないので、面白みに欠けると思いますが、曲の全体の雰囲気を知るという点ではこういう練習の仕方もありではないかと思います。まあ、rit(ゆっくりすること)とかしたかったですが。

もちろん、中にはritなどかけている伴奏もあるので自分に合う伴奏を見つけてみるのがいいと思います。私はシンプルなずっとテンポが同じものを選びました。この伴奏はメトロノーム通りです。色々テンポの変化してくれる伴奏もあるのですが、最初の部分はこうがいいけど、最後はこのままがいいなとか、かなり自分が思い描く音楽から遠くなったのでやめました。そこまで言い出したらきりがないのですが。アップされているだけでも感謝です。

バイオリン講師 澤井亜衣