飽きない楽譜、音楽を載せてみました。

バイオリンの練習をしていて曲に対して飽きてしまったり、弾いていても他の事を考えてしまったり。そういうことは正直あります。

でも、なぜかバッハの無伴奏バイオリンのためのソナタとパルティータ(全6曲)はいつ弾いても新鮮味があるのです。下の楽譜はすべて同じバッハの楽譜ですが、出版社によって、指使いやフレーズが違ったりします。比べるのも面白いです。

緑の楽譜の中には自筆譜が載ってます。これも気に入ってます。

バッハの無伴奏バイオリンのためのソナタとパルティータは楽譜を見ると謎解きをしているような感覚になります。見ていると浮き彫りになってくる音符を発見したり、同じメロディが何回繰り返されているのか数えたり。表現がおかしいかもしれないですが、均等のリズムだと楽譜ではなくデザインっぽくてキレイなのです。

ほとんど同じリズムの曲

そして弾いていて無心になれます。心が洗われる?かのようになります。集中も他の曲よりすることができる気がします。本当に不思議です。

バッハは信仰が深かったので、そういうところから、こういう気持ちになるのかもしれません。楽譜を見ていると、音楽を追求しつくた、神に捧げたような崇高な音楽です。

でもたまに人間っぽく感じる温かみのある旋律もあります。
そう思う箇所を弾いてみました。赤で囲んだドとシの音が鼓動のような感じで一定のテンポで刻まれ、私には心地よく聞こえます。(ソナタ2番のアンダンテより)

ずっと弾き続けていきたい曲の一つです。

バイオリン講師 澤井亜衣