大人の発表会と大人の「緊張」について
先日、大人の方のための発表会を無事に終えることができました。
それぞれの想いが詰まった、とても温かい時間でした。

ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。
今回は、大人の方の「緊張」について感じたことを書いてみたいと思います。
大人の方は、経験を重ねるほど 「うまくやらなきゃ」という気持ちが強くなり、 初めての頃とはまた違う種類の緊張が生まれてくることがあります。
さらに、仕事や家庭など日々の忙しさの中で
バイオリンの優先順位が思うように上げられず、 緊張のコントロールが難しくなることもあります。
そして緊張は、毎回同じではありません。 曲、その日のコンディション、会場の雰囲気によって 大きく変わるものです。
だからこそ大切なのは、 日々の練習の質が、本番での安心感につながっていきます。
発表会の回数を重ねることも、とても大切です。 場数を踏むことで、「うまくいく経験」だけでなく 「崩れたときの立て直し方」も身についていきます。言い換えると、 失敗しなくなるのではなく、
“失敗の仕方が上手になる”という感覚に近いかもしれません。あんまり考えたくはないかも知れませんが、現実はこんなものと割り切ることも緊張緩和に繋がります。
手が震えたり、思うように力が入らなかったりするのも、決して特別なことではありません。
多くの演奏者が通る大切な過程です。
それも含めて経験として積み重ねていくことで、少しずつ自分なりにコントロールできるようになっていきます。
また、当日の過ごし方もとても重要です。
大人の方は子どもとの合同発表会で出番が夕方になることも多く、 当日に練習しすぎてしまうと、本番前に疲れてしまいます。
気合いを入れてエナジードリンクを飲む方もいらっしゃいますが、 カフェインの影響で緊張が強く出てしまうこともあるため、 あまりおすすめはしていません。
講師としては、最後のレッスンが一番気を使う時間でもあります。 伝えすぎても負担になりますし、かといって何も言わないわけにもいきません。本番までの限られた1週間でできることを見極めながら、 言葉を選んでお伝えしています。
特に大人の方は、平日はなかなか楽器に触れられないことも多いため、 少し余裕を持てるくらいの内容がちょうど良いと感じています。そしてイメージが良い状態で最後のレッスンを終了させることも大事だと考えています。
今回も、皆さまのご協力のおかげで 無事に発表会を終えることができました。改めて、ありがとうございました!(一曲だけでしたが、何年か振りのピアノ伴奏は緊張でした。)

バイオリン講師 澤井亜衣


